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マーズ事態で消費が減り下方リスクが拡大…経済成長率の展望は2%台に


  • マーズ事態で消費が減り下方リスクが拡大…経済成長率の展望は2%台に
  • < 今年の韓国の成長率展望 >

韓国金融研究院(Korea Institute of Finance)は今年の韓国の経済成長率の展望を、これまでの3.7%から2.8%へと大幅に下方修正した。韓国の政府機関や主要研究機関の中で、2%台の成長率展望を出したのは今回が初めてだ。これにより、今後は追加の補正予算編成など、より積極的な景気刺激策への要求が高まるものと思われる。

金融研究院は17日、ソウル市中区の全国銀行連合会館で「2015年の経済展望(修正)」の記者懇談会を開き、昨年10月に発表した今年の経済成長率の展望値3.7%を0.9%ポイント下方修正すると発表した。韓国の経済成長率は、2013年の2.9%から2014年に3.3%に回復してから一年めで再び2%台に墜落しうるという予測だ。

シン・ソンファン金融研究院長は、「先月13日に修正経済展望を発表しようとしたが、景気が急激に好転する姿を見せ、発表を一ヶ月遅くしたところ、予期せぬマーズ(MERS)事態によってむしろ状況が悪化した」と述べた。マーズ事態が徐々に上向きになりかけていた消費を折って、下方リスクを拡大させているというわけだ。

特に金融連は、マーズ事態で家計消費が萎縮して外国人観光客の支出が減少し、今年の経済成長率は約0.1%ポイント低くなると予測した。これから一ヶ月間、2003年に香港で起きた状況が韓国で再現されるという仮定の下に分析した結果だ。

このような衝撃を防ぐために、金融連は政府と韓国銀行の政策対応が必要だと注文した。一方でこの日、李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行総裁も国会企画財政委員会に対する業務報告で、「景気を生かすためには財政政策も役割を果たさなくてはならないというのが多くの人の意見」だとし、補正予算の編成の必要性を遠まわしに指摘した。
  • 毎日経済_キム・テジュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-06-17 17:43:31




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