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サムスンペイ、米でアップルやグーグルと真っ向勝負

28日進出…磁気・NFCサポート、NFCのみの競合他社に技術で先立つ/国内ではひと月で50万人加入…サムスン「指紋認識オンライン決済もすぐに追加」 

  • サムスンペイ、米でアップルやグーグルと真っ向勝負
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国内リリース1カ月で50万人の加入者を確保したサムスンペイ(Samsung Pay)は来る28日に米国でサービスを開始し、アップルペイ(Apple Pay)とGoogleのアンドロイド・ペイ(Android Pay)に挑戦状を投じる。

18日、スマートフォン業界によると国内で先月20日に発売されたサムスンペイは、一日平均で2万~2万5000人が加入している。累積加入者は50万人で、取引量は一日平均7億5000万~8億ウォンに達する。サムスンペイはサムスン電子のモバイル決済サービスだ。

特にギャラクシーノート5(Galaxy Note 5)の場合、購入者の半分以上がサムスンペイを使用することが分かった。

サムスン電子はサービス開始からひと月の成果に鼓舞された雰囲気だ。サムスン電子の関係者は、「サムスンペイの加入者は10回の支払いに5回の割合で、サムスンペイを通じて決済するというデータが出た」とし、「取引の半分をサムスンペイで決済するというのは、プラスチックカードの50%以上を携帯で置き換えられるという意味に解釈できる」と明らかにした。

来る28日にはサムスンペイが米国でサービスを開始する。アメリカンエクスプレス、マスターカードなどの主要カード会社だけでなく、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corp.)などの現地の主要銀行との協力を通じて米国市場に本格進出する。

サムスンペイの米国上陸は、サムスン・アップル・グーグル間での競争が始まったという意味がある。3社が開始したモバイル決済システムが、市場で競争を始めたのは今回が初めてだ。

サムスン電子とアップルは市場占有率基準で全世界1と2位のスマートフォンメーカーだ。 Googleは全世界のスマートフォンのオペレーティングシステム(OS)市場でシェア70%を超えるユニークな1位企業だ。スマートフォン関連のグローバルな大手企業がオフラインペイ市場で真っ向勝負を繰り広げることになるわけだ。

これにより米国市場での競争状況は、今後のペイ市場で主導権を誰が持つかのバロメーターになると思われる。 Googleのアンドロイド・ペイは10日、米国で本格的なサービスを開始した。 Googleはバンク・オブ・アメリカなどの大手銀行と提携を結んだ。米国内でアンドロイド・ペイを使うことができる店舗は約100万ヶ所に達する。

昨年10月にサービスを開始したアップルペイの牙城に、Googleとサムスンが順番に挑戦状を投じているわけだ。

サムスンペイの強みは汎用性だ。アップルペイやアンドロイド・ペイは、近距離無線通信(NFC)決済方式のみをサポートしている。接触式で支払いを行うバーコード方式端末の店では使用できない。サムスンペイはNFCだけでなくバーコード方式端末でも利用できる磁気保護送信(MST)方式も搭載した。

サムスンペイはギャラクシーノート5とギャラクシーS6(Galaxy S6)シリーズでのみ使用可能という欠点がある。今後、サムスンペイを使用できる端末は拡大されるものと見られる。申宗均(シン・ジョンギュン)サムスン電子IM部門代表は最近、今後は中低価スマートフォンにもサムスンペイを搭載する可能性があるという意向を示すこともした。

スマートフォン業界の関係者は、「サムスンペイはアップルペイやアンドロイド・ペイより進んだ技術を提供している」とし、「ただ、アップルのお茶の間市場同然の米国で、サムスンペイを前面に出したサムスンのプレミアムスマートフォンがどれほど善戦できるかはちょっと見てみないと」と明らかにした。

サムスン電子は、国内ではサムスンペイに交通カード機能を追加して、サムスンペイを通じて銀行カードを発行できるサービスも用意している。

サムスンペイの競争相手はモバイル決済サービスではなくプラスチックカードと見て、この市場を攻略するための戦略を立てたわけだ。銀行はプラスチックカードを発行・促進するために費用がかかるが、サムスンペイを活用すればカード発行費用が低くなるという点に注目した戦略だ。

また、サムスンはサムスンペイを通じたオンライン決済サービスも用意している。サムスンペイはこれまでのオンライン決済の際に必要だった公認認証書やパスワードなどを指紋に置き換えると予想される。

適用対象のモバイル機器群も拡大される。スマートフォンに加え、他のウェアラブル機器でもサムスンペイが使用できるように開発を準備中であることが伝えられた。
  • 毎日経済_チョン・スンファン記者/アン・ジョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-09-18 16:14:34




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