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数字経済 > 企業 > GALAXYが鉄壁の日本市場にも通じた
< 日本スマホ市場占有率の変化 >
「SAMSUNGを消したらギャラクシーが通じた」
サムスン電子が苦戦していた日本のスマートフォン市場にて今年4月に発売されたGalaxyS6(ギャラクシーS6)を掲げて意味のある成果を獲得した。20日、市場調査機関IDCの第2四半期スマートフォン市場占有率(出荷量基準)調査結果、サムスン電子は12%を記録して前四半期よりも2倍以上増加した。
占有率総合順位も日本の京セラを抑えて4位となった。2013年第3四半期に市場占有率が一桁に落ちて以来2年ぶりに二桁の占有率を回復したことになる。2013年初めの市場占有率15%を前後して市場2位まで上り詰めたサムスン電子が、このときと最も似た成績で注目を受けている。第1四半期サムスン電子は占有率5.2%にとどまってアップル、ソニー、京セラ、シャープに続き5位だった。
伝統的に日本市場は韓国企業の「墓場」と呼ばれるほど韓国製造会社の実績が思わしくない地域だ。1億人以上の日本の消費者は特に韓国製品について財布を開きにくい。90年代中後半に韓国の半導体・家電製造業者が日本の企業に追いつきはじめ、日本人のプライドに傷をつけたためだ。ここにソニーやシャープなど自国企業に対するロイヤリティが高まったことも障壁となった。
しかし、サムスン電子はGalaxyS6を通じてこの雰囲気を変えようとした。メタルグラス素材、一体型バッテリー、両面エッジなど革新的なデザインを採用してアップルとソニーが猛威を振るう日本市場に勝負をかけた。SAMSUNGという英文ロゴをはずし、「Galaxy」というブランドだけで市場攻略に出ることを決定したのだ。サムスンの英文ロゴを消した製品が出荷された市場は世界で日本が唯一であり、現地メディアもこれに注目した。朝日新聞は「名前を捨てて実利を追求するサムスン」と意味を与えたりもした。
サムスンを消したGalaxyは第2四半期サムスン電子の成功をリードした。第1四半期市場占有率51%を占めて独歩的な1位となっていたアップルの占有率が39.1%に落ち込み、ソニーが14.9%、シャープは13.2%を記録してサムスン電子との差は急激に縮まった。
2013年はじめ、市場占有率15%を前後して市場2位まで上り詰めたサムスン電子が、そのときと近接した成績で再起の足場を準備した。今回日本市場で得た成果は今後より熾烈になるグローバルスマートフォン競争に自信を持たせるものと見られる。一度諦める直前までいった日本市場にて可能性を見せただけに、市場に合わせたマーケティングを強化するという方針だ。
サムスン電子は当初8月に披露した新商品(Galaxy Note5、GALAXY S6 edgeプラス)を日本で発売しないことに決定した。しかし意外な成果により、この決定に変化が生じる可能性もあるという雰囲気も出ている。過去にサムスン電子は日本で戦略も出るだけを発売した。Galaxy Note4発売当時、一方の面が曲がったええ字モデルだけを発売したことがあった。サムスン電子が現在Galaxy Note5をグローバル戦略モデルとして内部方針を掲げているだけに、日本市場戦略の変化も期待される。
また、サムスン電子は日本だけでなく中国、アメリカなど市場影響力が現象している主要市場でも反撃に出る。GalaxyS6と去る9月、既存よりも一ヶ月余り早く発売した大画面スマートフォンGalaxy Note5、GALAXY S6 edgeプラスまでGALAXY3人衆を筆頭に全世界のスマートフォンユーザーを魅了する。サムスン電子は韓国とアメリカに続き、去る12日に中国でもGalaxy Note5を発売して総攻勢に入っている。
- イ・ギョンジン記者 / チュ・ドンフン記者
- 入力 2015-09-20 17:56:42