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サムスン電子、市場期待値をはるかに上回る実績でも表情が明るくない理由


  • サムスン電子、市場期待値をはるかに上回る実績でも表情が明るくない理由
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サムスン電子は去る第3四半期に、市場の期待値をはるかに上回る実績を収めたことが分かった。株価が9%近く上がるなど、証券市場も歓呼した。しかし、サムスン電子の経営陣のこの日の表情はあまり明るくなかった。サムスン電子がうまくやったからというよりも、外部変数の好転による影響がより大きかったためだ。半導体価格の下落やスマートフォン競争の激化などにより、第4四半期の業績も良くなると断言するのは難しい観測だ。 「アーニングサプライズ」の中でも、サムスン電子が遠慮なく笑えない理由だ。

サムスン電子は7日、連結基準で7兆3000億ウォンの営業利益を上げたと発表した。これは第2四半期の営業利益(6兆9000億ウォン)に比べて5.8%増加した数字だ。 22の証券会社の営業利益の平均予測値(6兆5865億ウォン)よりも7000億ウォン以上多かった。半導体部門と中・低価格スマートフォンに使われる小型OLEDパネルが一等功臣の役割を果たした。第3四半期の売上げも51兆ウォンで、前四半期(48兆5400億ウォン)よりも5%以上増加した。

この日、サムスン電子の株価は前日よりも10万ウォン(8.69%)上がった125万1000ウォンを記録した。サムスン電子の株価が120万ウォンを突破したのは、今年7月30日以来で初めてだ。しかし、業績好転の背景に相当部分、外的変数が作用したものと分析される。何よりも為替レートの効果が大きかった。サムスン電子は、半導体やLCDパネルなどを販売するときはドルベースで決済を受けるが、ドル高に伴うウォン安効果をたっぷりと享受した。第3四半期の営業利益の半分以上を占めた半導体部門で、為替レートの徳を最も多く見た。

また、グローバル市場での需要減少を念頭に置いたサムスン電子のコスト削減と、不要不急なマーケティング費用の縮小も利益拡大に寄与したと分析される。

これまでの実績を牽引してきたスマートフォンなどの、完成品部門の利益が存続しないのは懸念されるところだ。

サムスン電子の関係者は、「今後もグローバルIT市場の見通しがあまり明るくないうえに、国際半導体価格が下落しており、今回の業績好転でも気を置くことができない」と本音を打ち明けた。電子業界では、来る4四半期に主要スマートフォンメーカーが新製品を出し、競争がいっそう激しくなるものと見られることもサムスン電子に大きな負担になると予想した。
  • 毎日経済_キム・デヨン記者/ヨン・ファンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-07 23:58:31




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