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ロッテ、サムスン化学系列会社を買収…化学事業を主力事業に育てる

サムスン、化学系列3社をロッテにすべて売却…売却金額3兆ウォン規模 

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  • < サムスンが売却する化学系列社 >

ロッテグループはサムスングループの残っている化学事業をすべて買収する。昨年11月に化学分野の関連会社4社を束ねてハンファグループに引き渡したサムスングループは、化学事業をすべて整理することになった。

ロッテは流通とともに化学事業を主力事業として育てることができるようになり、サムスングループは情報技術(IT)と金融などの核心事業とバイオ産業の育成に焦点を当てることができるようになった。

業界によると29日、ロッテケミカルはサムスングループからサムスンSDI内のケミカル部門(旧第一毛織の化学素材部門)とサムスン精密化学、サムスンBP化学を買収することにして、30日に理事会を開いて確定する。サムスンSDIも同じ日に理事会を開き、ケミカル部門を物的分割して100%子会社として作った後、ロッテケミカルへ株式を売却する予定だ。

両グループ間の全体の売却代金は3兆ウォン前後であることが伝えられた。これはハンファがハンファテックウィン(旧サムスンテックウィン)とハンファ総合化学(旧サムスン総合化学)を買収して支払った1兆9000億ウォンをはるかに超える規模だ。

ロッテケミカルはサムスンSDIから物的分割されるケミカル部門と、サムスン系列社が保有しているサムスン精密化学の株式(31.23%)を取得することになる。サムスン精密化学はサムスンBP化学の株式49%を保有する大株主であることから、サムスン精密化学の株式売却過程でサムスンBP化学の株式も同時に売却される。サムスンSDI化学素材部門の昨年の売上高は1兆3490億ウォンで、売上高全体の25%程度を占めている。現在、サムスンSDIの時価総額(7兆6300億ウォン)を勘案するとき、経営権プレミアムを加えた売却価格は2兆5000億ウォン水準に達すると推算される。またサムスン精密化学の株式に対する価格は、時価総額と経営権プレミアムを勘案すると4000億ウォン前後に達する見通しだ。

化学系列会社の2次売却のために、サムスングループは事前の整備作業も終えた。

去る8月、サムスンSDIが保有しているサムスンBP化学の株式29.2%をサムスン精密化学に売却し、サムスンSDIはサムスン精密化学が保有していた二次電池の素材事業を買収したわけだ。また、サムスン精密化学は京畿道・水原(スウォン)に位置する電子素材研究団地内に所有する建物もサムスン電子に売却した後、去る25日に本社をソウル市三成洞のグラスタワーに移した。

サムスンSDIもまた京畿道・儀旺(ウィワン)市にあった旧第一毛織の素材部門を買収した後、電子材料の方は2013年に建築された電子素材研究団地へ移したが、ケミカルの方は儀旺にそのまま残した。売却に備えて素材部門を事前に二元化したという分析だ。

今回のサムスングループの化学系列会社の買収を通じて、ロッテケミカルは核心事業に専念できる契機となった。ロッテケミカルは今年上半期までに売上げ6兆ウォンと営業利益8000億ウォンを記録した、ロッテグループのエリート会社としてあげられる。

サムスングループは今回の化学系列会社の売却で、グループ内の化学関連分野のすべて整理することになった。その代わりにサムスンSDIが保有している二次電池と電子材料・素材部門を強化することにより、サムスン電子を軸にした電子産業をさらに強化できるようになったという評価だ。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者/ハン・ウラム記者/チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-10-30 10:17:02




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