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仁川空港、GPSかく乱位置追跡システムを運営

航宇研と共同で追跡システム稼働…6秒以内にかく乱信号を検出して位置追跡 

韓国空軍がすべての軍用機に、位置情報システム(GPS)かく乱防止装置を装着する予定の中で、仁川国際空港も航空機運航に支障をきたす可能性のあるGPSかく乱位置追跡システムを運営することにした。

北朝鮮と近いところに位置する仁川空港は、2011年3月に北朝鮮から発生したGPSかく乱電波が空港地域でも検出され、航空機の安全に影響を与えるのではないかという懸念が提起されていた。

仁川国際空港公社(社長パク・ワンス)は16日、GPSかく乱に効果的に対応するために、韓国航空宇宙研究院(Korea Aerospace Research Institute)と「GPS電波脅威源の位置追跡システム運用に関する合意書」を締結した。

航宇研が昨年末、韓国で初めて開発した「GPS電波脅威源の位置追跡システム」は、各受信機に脅威信号が流入すると、6秒以内にかく乱信号を検出して、10キロメートルの範囲内で誤差範囲50メートル以下で脅威源の位置を見つけることができる。先月、航宇研とシステムの共同運営に入った仁川空港は2018年から、このシステムの無償譲渡を受けて独自に運営する予定だ。

仁川空港は「既存の航法システムはGPSを使用しないため、航空機を運航するのに支障がなかったが、次世代の航法システムはGPSをベースとしている」とし「今回のGPS電波脅威源の位置追跡システムは、これに備えるための次元でもある」と明らかにした。GPSは軍事目的だけでなく、民間でも​​広く使用されているが、衛星信号の強度が弱く、かく乱に弱いという欠点がある。

2010年、米国ニューアーク・リバティー国際空港と、ドイツのハノーバー空港は、GPS電波の脅威信号が発生して、数カ月間、航空機の着陸誘導装置の運営が中断された。韓国ではGPSのかく乱が発生した場合、国土交通部の実務マニュアルに基づいて対応レベルが決定される。
  • 毎日経済 チ・ホング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-16 11:44:29




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