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LG電子、モバイル決済サービス「LGペイ」来年から開始


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カードがなくてもスマートフォンで簡単に決済する、簡便決済市場をめぐる競争が激しくなっている。「サムスンペイ(Samsung Pay)」が簡単決済を先取りしている中で、NHNエンターテイメントの「ペイコ(PAYCO)」が追撃の手綱を引いている状況で、LG電子も出師の表を投じた。グローバル企業としては、米アップル(Apple Pay)とGoogle(Android Pay)が韓国市場への進出を準備している。

19日、LG電子はモバイル決済サービス「LGペイ」の開始に向けて、新韓カード、KB国民カードと業務提携協約を締結した。 LG電子は来月初めに「LGペイ」サービスの具体的な内容を公開し、来年からすぐにサービスを開始する。 LG電子の関係者は、「加盟店の端末決済方法にこだわらず、どこでも手軽に使用できる決済サービスを作る計画だ」と明らかにした。

LGペイは「ホワイトカード」決済方式を導入したと伝えられた。これはスマートフォンを直接端末に接触して決済するのではなく、複数の種類のクレジットカード情報を「ホワイトカード」というカード式電子機器に入れて、スマートフォンと連動して決済する方式だ。 LG電子は早ければ来年1月からサービスを提供する方針だ。

現在、韓国のオフライン簡単決済市場は、サムスン電子が去る8月に開始したサムスンペイが独走している。発売2ヶ月めで累積加入者は100万人を超えた。一日に決済される金額だけでも平均20億ウォンを超える。最近では「サムスンペイ メンバーシップサービス」を開始した。サムスンペイで決済すればSPCグループのハッピーポイントやロッテエルポイントなど、130あまりにおよぶさまざまなブランドのポイントカードが提供する割引やポイント獲得などの特典を受けることができる。

サムスンペイの強みは何よりも汎用性にある。いま現在広く普及している既存のカード決済機で直接決済できることが最大の強みだ。大都市ではなく遠く離れた田舎に行っても、カード加盟店があれば使用できる。サムスン電子はサムスンペイの市場支配力を強固なものにするために、追加のサービスも計画している。今年末には交通カードサービスまで拡大する方針だ。適用端末も大幅に増える。現在はギャラクシーノート5、ギャラクシーS6シリーズなどの高級スマートフォンのみ可能だが、今後は中・低価格スマートフォンにも搭載する計画だ。

サムスンを追撃する競合他社は、近距離無線通信(NFC)決済方式だ。まるで交通カードを使用するように、スマートフォンをかざすとすぐに決済されるが、別途に決済装置を設置しなければならいことが欠点だ。したがって、可能な限り多くの加盟店を確保することが最大の懸案だ。

「ペイコ」を出したNHNエンターテインメントは、このために来年まで大規模な投資に乗り出す。ペイコはオンライン決済市場で基盤がしっかりした方だ。加盟店も10万店を確保しており、加入者も220万人に達する。オフライン決済市場にまで領域を拡張するために、独自の端末である「ドングル」加盟店を来年は10万店に、2017年には30万店まで拡大する計画だ。

このほか新世界やロッテなどの流通業者が掲げる簡単決済サービスも、サムスンペイの独走を防ぐことができる候補群として挙げられる。

アップルペイとアンドロイドペイも国内市場を狙っている。アップルは昨年、米国でアップルペイを開始したことに続き、韓国でのサービスのために国内金融機関とも継続的に接触している。最近、米国でサービスを開始したGoogleのアンドロイドペイは来年の年初から国内でサービスを開始すると予想される。

モバイル決済サービス業界の関係者は、「サムスンペイに追いつくために、他の会社は可能な限り自社サービスの底辺を拡大するところに全力を注いでいる」とし、「モバイル決済サービス市場は今後急成長すると予想されるので、投資しているわけだ」と明らかにした。
  • 毎日経済_アン・ジョンフン記者/チョ・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-20 06:55:23




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