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「強いSK」づくりを宣言した崔泰源会長、年末人事はどうなるか

◆ 「財界年末人事」観戦ポイント/ SKグループ ◆ 

  • 「強いSK」づくりを宣言した崔泰源会長、年末人事はどうなるか
  • < 左から崔泰源会長、金昌根議長、鄭鉄吉社長、兪柾準社長、金永泰社長、河成旼社長 >

SKグループの年末人事は、崔泰源(チェ・テウォン)会長が3年ぶりに経営復帰した後に実施する最初の人事という点で、財界の関心が集まっている。

最も関心を引くのは何よりもチェ会長の理事会参与の権限を持つ「登記理事」への復帰の可否だ。チェ会長は復権まで行われて、取締役復帰のためのすべての障害物は消えた状態だ。「強いSK」づくりを宣言したチェ会長が、グループ企業間の業務を調律する「スペックス追求協議会」の強化をどのように推進するかも観戦ポイントだ。

SKグループでは「考えているよりも変化は大きくないだろう」とし、例年とほぼ同じ時期(12月中旬)で、人事の幅も大きくないだろうと一線を引いている。SKグループは昨年末の人事を通じて主要系列会社の社長を交替して大きな幅の人事要因はないが、一部では変化する可能性も考えられている。

▶ チェ会長の取締役復帰は来年

赦免復権後100日を少しこえる期間、チェ会長は一日も休まず国内外の現場を訪問する強行軍を続けている。

また、SKハイニックスの46兆ウォン投資に続き、CJハロービジョン、OCIマテリアルズの買収などを陣頭指揮して「総帥」の存在感を確実に見せている。財界ではチェ会長が今回の年末人事を通じて、象徴的な意味であっても取締役に復帰するかどうかに注目している。

現在の雰囲気は「慎重論」が優勢だ。取締役復帰は最終的に株主総会を通して決定される事案であるだけに、時を待って進めるという観測だ。最近、オーナー企業人は取締役として名をあげない雰囲気もあるが、「責任経営」を強調するチェ会長は復帰手順を踏むというのが一般的な観測だ。チェ会長は収監までSK、SK C&C、SKイノベーション、SKハイニックスなど4社の登記理事を維持してきた。チェ会長が取締役に復帰すれば、これら既存3社の取締役会に優先復帰するものと見られる。 SKとSK C&Cは今年合併した。

▶ スペックス追求協議会の役割強化

SKグループは「別に、また一緒に」システムを経営理念としている。各系列会社が「独自に(別に)」経営を行うが、主要な意思決定は「共同で(一緒に)」ということだ。グループ全体が悩む決定を担当するところがスペックス追求協議会だ。サムスングループの未来戦略室に該当する。

スペックス追求協議会は2012年に現体制で発足したことから、チェ会長復帰後の変化の可能性を提起する声もあった。しかし、チェ会長は去る10月末に開かれたCEOセミナー(全CEO会議)で、スペックス追求協議会の役割強化をはっきりと明らかにした。現在の6つの委員会(戦略・グローバル成長・倫理経営・同伴成長・人材育成・コミュニケーション)と1つの特別委員会(ICT)体制は維持するものの、人材強化などの形で行われるものと見られる。 SKグループの関係者は、「特に今後の新事業の発掘などに関連する委員会は、人材と組織の強化が行われるものと思われる」とした。現在、戦略委員会はSKイノベーションやテレコムなどの5社が、グローバル成長委員会はE&SやSKCなど8社が属している。

チェ会長にバトンを渡して退くという観測が出てきたスペックス追求協議会の金昌根(キム・チャングン)議長は、組織の全体運営の安定性確保の次元で留任する可能性も占われている。

▶ 社長団人事は限定的

SKグループは昨年、SKイノベーション(チョン・チョルギル)、SKテレコム(チャン・ドンヒョン)、SKネットワークス(ムン・ジョンフン)など、グループ主力系列会社の社長団を新たに選任した。このような理由から、今年は大々的な社長団の交替などはないというのが一般的な観測だ。

ただし、一部の社長団には変数がある。鄭鉄吉(チョン・チョルギル)SKイノベーション代表は防衛産業不正の疑いで起訴された状況だ。裁判日程が再選に変数として作用しうる。文鐘勲(ムン・ジョンフン)SKネットワークス社長は免税店事業の脱落などの責任を問われるだろうという観測も出ている。しかし、一部では「チェ会長の経営スタイルを考慮すると交替はないだろう」と見ている。

今年の役員人事の幅も例年と比較して大きくないと観測される。

ハイニックスを除いた大部分のグループ会社の業績が、祝宴を繰り広げることができるレベルではないからだ。グループの関係者は、「実績に裏付けされていない状況で、昇進などは多くはないだろう」と説明した。

昨年、SKグループは昇進30人と新規選任87人などの計117人の役員昇進人事があったが、このうちSKハイニックスが半分を占め、グループ企業間での温度差が激しかった。 SKの関係者は、「今年の昇進規模は同じようなものだろうが、昨年のような偏りはないと思われる」と語った。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-11-26 08:21:29




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