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李在鎔サムスン電子副会長、サムスンエンジニアリングの「救援投手」に


  • 李在鎔サムスン電子副会長、サムスンエンジニアリングの「救援投手」に
  • < サムスンエンジニアリング持株構造 >

李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が、サムスンエンジニアリングの救援に乗り出した。イ・ジェヨン副会長は7日、サムスンエンジニアリングが発表した有償増資の過程で、今後に既存株主らの未請約分が発生するなら一般公募に参加することにしたと明らかにした。

サムスンエンジニアリングの有償増資は資本蚕食状態を解消し、上場廃止を回避するために成功裏に完了しなければならないが、しかし大規模な増資で既存の株主が申込みに応じないかもしれないという憂慮が提起されている。イ・ジェヨン副会長は会社を生かしつつも既存株主の被害を最小限に抑えるために、未請約分に対しては3000億ウォン限度で一般公募に参加することを決めた。

サムスンエンジニアリングはこの日午前9時、ソウル市江東区のサムスンエンジニアリング本社で臨時株主総会を開き、発行可能な株式総数(授権株式数)を、既存の6000万株から3億株に増やす定款変更案を原案通りに可決した。

サムスンエンジニアリングは去る10月、第3四半期の業績を発表した後に有償増資計画を明らかにした。

サムスンエンジニアリングは、第3四半期の海外プロジェクトでの大規模な損失を反映したことから、営業損失1兆5127億ウォンと当期純損失1兆3342億ウォンを記録した。これにより、9月末時点の自己資本はマイナス3746億ウォンを記録するなど、完全資本蚕食に陥った。会社はこれを打開するために、1兆2000億ウォン規模の有償増資と3500億ウォン規模の本社社屋の売却を発表した。

サムスンエンジニアリングはこの日、臨時株主総会と理事会の決議を経て、12月中に証券届出書を提出する予定だ。サムスンエンジニアリングの関係者は、「来年1~2月に新株割り当てと確定発行価格の決定を経て、2月中旬にウリ社株組合と旧株主の申込みを行う」とし、「2月末まで有償増資を完了させる計画だ」と明らかにした。

有償増資のための新株発行株式数は1億5600万株で、予定発行価格は算定基準と割引率15%を適用して7700ウォンに決定された。増資方式は株主割り当ての後、失権株の一般公募で進められる。

第3四半期末の時点でのサムスンエンジニアリングの最大株主はサムスンSDIで、持分率は13.1%だ。加えて、サムスン物産(7.8%)とサムスン火災(1.1%)などが主要株主として記載されている。

サムスンの関係者は、「イ・ジェヨン副会長は既存の株主の未申込分について、一般投資家と同じ条件で一般公募に参加する計画」だとし、「投資差益や持分確保の目的ではない」と明らかにした。今回、サムスンエンジニアリングの有償増資にイ・ジェヨン副会長が3000億ウォンをかけて参加することになると、株式19.88%を確保して、サムスンSDIを抜いて最大株主に上がることになる。
  • 毎日経済_ノ・ヒョン記者/イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-08 08:31:17




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