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サムスングループ、大規模な社屋移転を開始…賃貸収入も狙う

李在鎔の「実用主義」…今度はサムスン系列社の大移動 

  • サムスングループ、大規模な社屋移転を開始…賃貸収入も狙う
  • < 左)サムスン電子水原本社、右)サムスン電子瑞草社屋 >

今週に組織改編と補職人事を終えたサムスングループの系列会社は、こんどは大規模な社屋移転に乗り出す。人的な組織改編を終えて、これからは空間的な組織改編を通じて生産性と効率性を最大化するという計画だ。

2008年、ソウル市中区太平路(テピョンノ)から瑞草洞(ソチョドン)に引っ越したサムスン電子は、今回は一部の組織をのぞいた大部分の人材が水原(スウォン)に移動する。一方で創立以来、ソウルの中心の太平路付近をしっかり守ってきたサムスンの金融系列会社は、新たに江南時代を開くことになった。移転作業は順次進められ、来年の上半期に仕上げされることが分かった。

サムスンによると11日、サムスン電子瑞草社屋に入居しているサムスン電子の支援組織は、今週から順次本社のある京畿道(キョンギド)水原サムスンデジタルシティに移転する。

現在、サムスン電子瑞草社屋には李相勲(イ・サンフン)経営支援室社長(CFO)の率いる企画チームや財経チーム、支援チーム、人事チームなどと、李仁用(イ・イニョン)社長の指揮するコミュニケーションチーム、サムスンSDIとサムスン電気などの系列社の支援組織の一部が入居している。また、サムスングループの未来戦略室組織も同じ建物にある。

先月まで瑞草社屋に入居していたデザインセンターの人材約2500人は最近、牛眠洞(ウミョンドン)に新しくできたサムスン電子R&Dセンターに移動した。先月、入居を終えたソウルR&Dセンターは、水原のサムスンデジタルシティから移動したソフトウェアセンターの人材とデザインセンターの人材などを含め、約5000人が勤務している。瑞草社屋のサムスン電子支援組織は、ソフトウェアセンター人材の去った水原サムスンデジタルシティの空間などを埋めている。現在、水原サムスンデジタルシティは新しい家族を迎えるための、空間の再配置作業の真っ最中だ。未来戦略室は今回の移動対象から除外されたことが分かった。

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  • < 空間再配置に乗り出したサムスン >

サムスン電子の支援組織を水原に移動させるところには、効率性を重視する李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の意が反映された。本社が水原で事業部門がすべて水原にあるのに、支援組織が別途ソウルにある必要があるのかという観点だ。特にITの発達によって、電子メールや電話などを通じて業務のほとんどを処理できるようになった状況も、水原移転の当為性に力を与える。

2008年10月、中区太平路にあったサムスン本館の建物を離れて瑞草社屋に移転していたサムスン電子は、7年ぶりに再び水原に移動して江南時代を終えた。

サムスン電子が去った空き空間は、サムスングループの金融系列会社で次々と埋められる。サムスン証券、サムスンカード、サムスン火災などの3つの系列会社がサムスン電子瑞草社屋に入居する予定だ。 3つの系列会社の従業員は総3000人にのぼる。

サムスン火災が現在使用している本社は、売却のかわりに賃貸するものと思われる。サムスン火災の本社は地下6階~地上21階建て規模で竣工されて30年あまり経ったが、これまで改装を着実に進めて内部の状態は悪くない。

賃貸料もサムスン瑞草社屋よりも高額なのが実情で、サムスン火災としては賃貸収入を得ることが見られる。

サムスン証券とサムスンカードが去ったサムスン本館には、サムスン物産商事部門が移転を検討中だが確定していない。サムスン物産建設部門は瑞草社屋を離れ、京畿道城南市盆唐区の板橋(パンギョ)アルファドームシティに移転することになった。

金融系列会社のうちの長兄にあたるサムスン生命は、社屋の売却状況を見守った後に移転することになる。サムスン生命は数社の金融持株会社と売却交渉を進めたが、価格問題のために事実上は議論が中断された状態だ。
  • 毎日経済_イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-11 16:49:00




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