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CJ、ロッテ、新世界グループなど、相次ぐ韓国企業のベトナム進出

「ポストチャイナ」ベトナムで常勝疾走 

  • CJ、ロッテ、新世界グループなど、相次ぐ韓国企業のベトナム進出
  • < ベトナムのホーチミンに位置するトゥレジュールのグエンイェンチャイ店。 [写真提供=CJグループ] >

国内市場で迷っている食品・流通企業は、「ポスト・チャイナ」ベトナムに突破口を見出している。

世界的な景気低迷の中でもベトナムの今年の国内総生産(GDP)の伸び率は6.5%(IMF調査)を記録し、「快速成長」している。ベトナムは人口が9300万人(世界14位)であり、主消費層の20・30代が20%を占めるほど魅力的な市場だ。経済成長に支えられて主消費層の消費支出が急増しているうえに韓流ブームが起きて、CJやロッテや新世界グループなどが積極的に攻略している。これらの大企業はベトナムを足場にして、東南アジア市場での領土を広げるために拍車をかけている。

1998年にベトナムに進出したCJグループは、飼料とベーカリー、ホームショッピング、映画、物流、バイオ事業で目に見える成果をあげた。特にベーカリーとホームショッピングそして劇場は、ベトナム市場で1位に上がった。これらのおかげで昨年の総売上げは6億ドル(約7000億ウォン)を達成しており、今年は26%さらに増加するものと期待されている。

長い間ベトナムに集中した李在賢(イ・ジェヒョン)CJグループ会長は、2012年にホーチミン市で開かれたグローバル会議で、「ベトナムに第3のCJを建設する」という事業ビジョンを明らかにし、継続的な投資を指示した。

ベトナムで肉類とパンの消費が増えて酪農業が盛んになりつつ、CJ第一製糖の飼料事業が輝かしい実績をあげている。 2001年に進出した後、年平均38%の成長率を記録して「乗勝長躯」している。この7月にはベトナムのドンナイ地域に、年間20万トンの飼料を生産する新工場を作った。今年はロンアン、フンイェン、ヴィンロン、ドンナイの4工場で70万トンを生産しており、昨年の売上高よりも30%増加した。

ベトナムの飼料市場の規模は年間1200万トン(2014年)で世界19位だ。世界12位の国内飼料市場は停滞期に入ったが、ベトナムは安定した成長傾向を見せている。飼料事業が成功すると、CJ第一製糖は2005年に畜産事業に参入した。現在、豚2万匹とニワトリ10万羽を育てている。

ベーカリー事業も巡航中だ。 2007年6月に1号店を開いたCJフードビルの「トゥレジュール」は30店に増えた。最も大きな売上げをあげるホーチミン市のハイバチュン店は、一日平均800人以上が訪れる名所だ。カフェと結合した高級感のある雰囲気のおかげで、若い層のデートスポットとしても脚光を浴びている。現地のベーカリーよりも4倍以上も多様なパンの種類と、主な交通手段であるオートバイの代理駐車サービス、徹底したサービス教育も差別化の要素だ。 1998年2月、ベトナム1号店をオープンしたロッテリアも店舗数を208ヶ所に増やし、着実に成長している。今年の売上高は昨年よりも7.9%増えた。

ベーカリーの成長に歩調を合わせて、CJ第一製糖は製粉市場にも参入した。去る7月、日本の住友との合弁で延べ面積4万平方メートル規模の工場を作った。年間で小麦粉10万トン、天ぷら粉などプレミックス1万トンを生産できる規模だ。

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  • < ベトナムGDP成長率 >

ベトナムの流通産業も急成長している。 2010年に進出したCJオーショッピングは市場シェア54%を記録し、業界1位になった。国産の紅参(ホンサム)と化粧品、キッチン、家電製品が飛ぶように売れ、今年の予想売上げは318億ウォン。昨年の280億ウォンよりも14%増加した数字だ。

中国で失敗したイーマートもベトナムに道を探している。 イーマートは今月末、ホーチミン市に1・2号店をオープンする予定だ。ゴバプ地域に大型マートと複合エンターテイメント機能が結合したイーマート1号店を開くために仕上げの工事中だ。

2008年にベトナムに進出して11店舗を運営しているロッテマートの売上げも、昨年よりも44%増えた。一方、不況のうえに営業時間の制限と強制休日制度で苦戦している国内店舗の売上げは、前年比で0.5%の増加にとどまった。昨年9月に「ロッテセンターハノイ」を完成したロッテは、ホーチミン市のトゥー・ティエムにエコスマートシティの建設を推進している。デパート・ショッピングモール・シネマなどの複合ショッピングモールで構成された商業施設、ホテルやオフィスなどの業務施設、アパートなどの住宅設備を建設する事業だ。

国内企業はベトナムをとらえるための社会貢献にも積極的だ。 CJグループはベトナムの農村発展に貢献して、両国の文化交流に先駆けた功労を認められて最近、ベトナム政府の友好勲章を受けた。新世界は去る7月、ベトナム政府傘下の国立子供財団と手をむすび、ホーチミン市に希望のおもちゃ図書館を建てることにした。
  • 毎日経済_チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-13 19:24:52




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