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IKEA、韓国上陸1年で売上3080億ウォン…2020年までに5店舗追加


  • IKEA、韓国上陸1年で売上3080億ウォン…2020年までに5店舗追加
  • < イケアコリアのアンドレ・シュミットガル代表が事業の成果を説明している >

韓国に上陸してから1周年を迎えたイケアは売り上げ3000億ウォンという期待以上の成績表を受けた。

16日、イケアコリアのアンドレ・シュミットガル代表は光明店オープン1周年の記者懇談会で、「これまでの1年間、イケアコリアが韓国で収めた実績は670万人がイケア製品を購入し、売上3080億ウォンを記録した」と明らかにした。シュミットガル代表は、「2020年までに1兆2000億ウォンを投資して、イケア直営店を5ヶ所増やして3500人以上を雇用する」と述べた。

このようなイケアの売上げは、国内家具メーカーのハンセム社、現代リバート社の次の3位に当たる。世界43カ国に328店舗を保有しているイケアは、店舗の数が比較的少ないアジア(現在27店舗)の市場を中心に、店舗をさらに拡大するという方針だ。まず2017年の下半期に5万1000平方メートル(約1万5400坪)規模の店舗を京畿道高陽市にオープンし、2020年までにソウルと京畿圏に3ヶ所、大田・忠清に1ヶ所、釜山・慶尚南道圏に1ヶ所を増やす計画だ。

イケアが韓国市場で成功することができた3つの要因としては、△安心して使うことができる家具、△ホームファニシング製品の人気、△独創的な製品デザインが挙げられる。

家具の品質を決定する代表的な尺度は、まさに家具に使われる「材料」だ。アトピーなどで苦しむ人が多くなったことから、材料まで入念に確かめる消費者が大幅に増えたためだ。イケアのほとんどの家具製品は、最高等級のスーパーE0(SE0)木材を使用する。国内の家具業界でよく使われるE1評価よりも2等級ほど上位の製品を使っているわけだ。

イケアは「化学製品から私たちの健康と安全を守ります」というフレーズで差別化を試みた。木材の評価は1級発がん性物質であるホルムアルデヒドの放出量に応じてSE0、E0、E1、E2に区分する、一例として、E0等級はE1評価の材料よりもホルムアルデヒドの放出量は約70%少ないが、価格は10~15%ほど高い。

イケアの成功は家具だけでなく、「小物天国」と呼ばれるほどの多様なホームファニシング製品をそろえたことも功を奏した。シュミットガル代表は「イケアが韓国市場に及ぼした波及力を挙げるなら、家を飾るところに役立つホームファニシング製品に対する全体的な関心が高まったということだ」とし、「店舗を訪れた消費者は、家具や小物を活用して空間をどのように飾るのかを見て、これを自分の家に適用することができて便利なだけに、ホームファニシング市場の潜在的な成長性は非常に高い」と述べた。

これに加えて「デモクラティックデザイン」と呼ばれる、独創的な製品の生産方式で生まれた家具と、ここに接ぎ木した自分で家具を組み立てるDIY(Do It Yourself)の概念も韓国消費者の関心を引くところに十分だった。デモクラティックデザインと形状・機能・品質・持続可能性・低価格など5つの要素をすべて考慮してデザイナーはもちろん、材料供給者や製品生産メーカーまでがすべて協業し、製品を設計して作るわけだ。

イケア上陸前後に国内家具業界でも、消費者が望む要素を拡大・導入しながら、売上げはもちろん全体的な家具の品質も大きく向上させたことが専門家らの指摘だ。

パーティクルボード(PB)・中密度繊維板(MDF)を生産する建材業界の関係者は、「数年前までは工場で生産してい資材を工場で乾燥する時は、目が痛くあいているのが難しいほどだった」とし、「最近の家具業界から要求する資材は品質がはるかに良好なので、こんな症状はぐっと減った」と耳打ちした。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 / 写真=キム・ジェフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-16 19:19:11




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