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SKグループの年末人事、「安定を通じた危機克服」と「世代交代」


  • SKグループの年末人事、「安定を通じた危機克服」と「世代交代」
  • < 左からチョン・チョルギル副会長、キム・ヨンテ副会長、イ・ワンジェ社長、キム・ヒョンゴン社長、ソン・ジンファ社長 >

崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長は、「安定を通じた危機克服」と「世代交代」を選択した。

SKグループは16日、スペックス追求協議会を開き、鄭鉄吉(チョン・チョルギル)SKイノベーション社長と金永泰(キム・ヨンテ)スペックス追求協議会コミュニケーション委員長を副会長に昇進させるなど、グループの組織改編と人事を断行した。

今年のSKグループの人事は、チェ・テウォン会長が3年ぶりにグループ経営に復帰した後で最初に実施する人事という点から関心を集めた。

今回の人事では大きな「変化」よりも「安定」を選び、社長団人事は3人にとどまるなど、幅自体は大きくなかった。 SKグループの関係者は、「経済状況が容易でない状態で、変化を最小化して危機克服を行おうという走馬加鞭の意味だと見てほしい」と説明した。

事実、任期が満了して交替説が出ていた各社長が留任して注目を集めた。チェ・テウォン会長は前日に開かれた「SK同伴成長CEOセミナー」でも、「世界的に原油価格の下落と新たな競争体制などで、わが国の経済と主要産業は困難を経験している」と診断し、「これを克服するためには、すべての経済主体が力を合わせるべきだ」と強調した。これに加えて昨年、主要グループのCEOらが大挙交替したことも影響を及ぼしたものと解釈される。

新たにSKCを引き受けることになったイ・ワンジェ社長は1959年生まれで、SKとSK E&Sの副社長などを経て、液化天然ガス事業などを主に担ってきた。今回の人事では、実績不振が続いているSKCの実績を改善させるための救援投手の特命を受けた。

新任のキム・ヒョンゴンSK総合化学社長は、SKトレーディング・インターナショナルから席を移した。企画・財務通で、急速に成長している中国の合弁事業など、SK総合化学のグローバル化に適任者というのがSKグループ側の説明だ。 SK総合化学はこの日の組織改編を通じ、本社機能を中国の上海に移すことにした。新社長と役員4~5人が上海事務所に常駐する方針だ。

話題になったSKトレーディングインターナショナルのソン・ジナ社長は1971年生まれだ。 SKグループから社長に上がった最初の1970年代生まれだ。高麗大学産業工学科、米ジョージア工科大学博士を経てエクソンモービル(Exxon Mobil)などに勤務し、2011年にSKイノベーションに参加した。 SKトレーディングインターナショナルはSKグループの石油製品の取引を担当する企業で、現在は韓国とシンガポールで280人が働いている。

SKグループはソン社長のように、今回の人事を通じて40代を大挙抜擢したと強調した。

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  • < 主な昇進取締役 >

この日の役員人事では新規選任の82人を含め、計137人の昇進人事が同時に行われた。昨年(117人)に比べては増加したものの、例年とほぼ同じ水準だというのがグループ側の説明だ。特に新規選任における40代の割合は、昨年の48%(42人)から今年は59%(48人)に上昇した。 SKグループは昨年、1963年生まれのチャン・ドンヒョン社長にSKテレコムを任せるなど、世代交代を進めてきている。

SKグループは人事とともにサムスングループの未来戦略室のような、グループのコントロールタワーの役割を果たす「スペックス追求協議会」の改編も実施した。

グループの統括調整者の役割を果たすスペックス追求協議会を、6つの委員会と1つの特別委員会で7つに再編した。これまでの戦略委員会を「エネルギー・化学委員会」に、ICT特別委員会を「ICT委員会」に変更した。これらの委員会は従来どおり鄭鉄吉(チョン・チョルギル)新副会長とイム・ヒョンギュ副会長が委員長を務める予定だ。

SKグループ側は、「今回の人事は各関連会社のCEO主導の自律・責任経営を本格化して、スペックス追求協議会の役割と専門性を強化したことが重要な方向」だと説明した。

今回の人事でSKグループ会長団は会長3人(チェ・テウォン、チェ・シンウォン、キム・チャングン スペックス追求協議会議長)と副会長5人(チェ・ジェウォンSKグループ会長、チェ・チャンウォンSKケミカル副会長、イム・ヒョンギュSKテレコム副会長、新規選任2人)に増えた。

李万雨(イ・マンウ)SKグループPRチーム長(副社長)は、「新しい成長動力を発掘するために、若くて有能な人材を前進配置する世代交代型人事を断行した」と語った。

チェ・テウォン会長の取締役復帰は今回の人事には含まれなかった。

株主総会を通じて最終確定される事案であるだけに、来年2月のグループ会社の取締役会などで議論される見通しだ。チェ会長の取締役復帰は、これまでのようにSK、SKイノベーション、SKハイニックスの3社になると観測される。

一方、SKイノベーションはこの日の組織改編を通じ、E&P(石油開発)とB&I(バッテリー・情報電子素材)部門に事業代表制を導入した。 SKエネルギーとSKルブリカンツ(SK Lubricants)はグローバル事業開発室と欧州地域本部をそれぞれ新設した。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-17 07:56:49




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