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韓国財界の2015年を振り返る…最も過酷な構造調整が吹き荒れた一年

生存にもがいた財界2015…構造調整・事業再編で財界順位に地殻変動 

  • 韓国財界の2015年を振り返る…最も過酷な構造調整が吹き荒れた一年
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「名品白(ミョンプムベク)!」。最近、忘年会で広く口にされる乾杯の音頭だ。「名品白」は「名品(ブランド)バッグ」になぞらえて、「名」誉退職に注意し、「品」位を維持して、「白」手(ベクス/無職)になることを防ごうという意味だ。

2015年は通貨危機以降、最も過酷な構造調整の余波が吹き荒れた一年だった。 「30代はすえた釣りの餌」という新造語を誕生させた斗山インフラコア新入社員の希望退職は、リストラの定義を書き換えさせた。このような雰囲気は新年にも継続されるものと思え、各企業が生き残るための最大の話題になると予想される。

ただでさえ困難な状況で膨れ上がった「オーナーリスク」は、破裂するごとに、多くの人々の胸をなで下ろすようにした。趙顕娥(チョ・ヒョナ)前大韓航空副社長の「ナッツリターン」事件は昨年12月に起きたが、裁判などが行われて韓進グループの経営に小さくない負担として作用した。最近浮上した崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長の婚外子公開、李在賢(イ・ジェヒョン)CJグループ会長の破棄差し戻し審の実刑宣告などは、それらのグループと財界に大きな衝撃を与えた。

このような混乱の渦中から、財界で期待を寄せるべきは血縁しかないという点が顕著な年だった。 2年目の赤字を継続している現代重工業は去る18日、所有する現代総合商社と現代シーアンドエフの株式を鄭夢赫(チョン・モンヒョク)会長に渡したことが代表的だ。現代重工業の筆頭株主である鄭夢準(チョン・モンジュン)峨山財団理事長が、いとこの弟であるチョン・モンヒョク会長に現代総合商社を系列分離して名分と実利を求めた事例だ。これは先代の故鄭周永(チョン・ジュヨン)現代グループ創業者と、弟である故チョン・シニョン氏の間で濃い兄弟愛があったからこそ可能なことだった。

サムスンが化学系列会社をロッテに売却したように、ビッグディールが続出して構造調整が活発になり、来年の財界の版図も大きくひっくり返る見通しだ。 30日、企業業績評価会社のCEOスコアが今年の49企業の資産変動を基準にして来年の財界順位を予測した結果、全体のうち65.3%(32のグループ)の順位が変わるだろうことが分かった。財界順位がこのように揺れるのは、2009年の金融危機以降で初めてだ。

今年「買収・合併(M&A)の勝者」として浮上した未来アセットとハンファは、財界強者としての地位を固めた一方で、構造調整を通じて東部製鉄・東部建設などを外した東部(トンブ)グループは、財界位相が大きく低くなると観測された。サムスン系列会社4社を買収したハンファは、資産総額を17兆5000億ウォン増やし、韓進と現代重工業を抜いて財界10位から8位に2階段を飛び越して、KDB大宇証券を胸に抱いた未来アセットは10階段を「量子ジャンプ」して19位に安着する。東部は構造調整の余波で資産が6兆3000億ウォンほど削られて16階段を墜落し、錦湖アシアナ・大宇建設・東国製鋼・韓進重工業などの困難を経験した企業集団も、財界順位は2~3段ずつ落ちる見通しだ。

内需が低迷なままで世界的な景気低迷が続き、企業は将来の収益源創出のために血のにじむ努力を熾烈に争った。サムスン電子がスマートカーを狙って自動車電装産業に参入し、電池事業を強化したことが代表的な事例だ。

カン・インス現代経済研究院長は、「中国の景気減速と産業の高度化、金融不安が来年の主要問題になるだろう」とし、「企業がコアコンピタンスを強化しつつ、新事業を確保することが重要になった」と語る。

国内の主要大企業の年齢を人に例えると喜寿を過ぎ、創業者の3~4世代めで次期グループの継承が本格化した点も特色だ。韓国電力とポスコをのぞいたサムスン(77歳)、現代自動車(69歳)、斗山(119歳)など、国内10大グループの平均年齢は68.7歳だ。今年の経営第一線に立った3~4世たちの年齢は35歳前後だ。

ハンファ、斗山、錦湖アシアナは新成長動力にこれら3世を前進配置した。GSとコーロンは主力系列会社で経営の下書きを描く重責を任せ、現代重工業は非常経営の救援投手の役割を3世が担うことになった。財界関係者は、「主要グループが変化よりも安定に力点を置いて人事を行った」とし、「この過程で新しい成長部門と主力事業で3~4世への世代交代が行われている」と語った。最近、キム・スンヨン会長の長男であるハンファQセルのキム・ドングァン常務が専務に一職級上がり、朴容晩(パク・ヨンマン)斗山会長の長男であるパク・ソウォン オリコム副社長もグループの中核となる(株)斗山免税店の戦略担当専務に選任された。

許昌秀(ホ・チャンス)GS会長の長男である許允洪(ホ・ユンホン)GS建設事業支援室長は専務に昇進し、李雄烈(イ・ウンヨル)コーロン会長の一人息子イ・ギュホ コーロンインダストリー部長が常務補に上がって役員隊列に合流した。
  • 毎日経済_パク・ヨンボム記者/キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-12-30 20:01:07




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