トップ > 数字経済 > 企業 > シリコンバレーで存在感見せるサムスン電子…ここで未来を準備
△写真=去る8日、米サムスン電子シリコンバレーでアレックス・ホーキンスンCEOが訪問記者団に会社説明を行っている。
去る8日（現地時間）、米サンフランシスコからサンノゼに向かうハイウェイ101。この道に沿って南に下ると、あちこちでサムスン（SAMSUNG）のロゴがちりばめられた建物を見つけることができた。
フェイスブック本社があるところとして有名なメンロパークには、サムスン電子SSIC（Samsung Strategy & Innovation Center）の組織があり、Googleの本社があるマウンテンビューには、2014年12月に完成したSRA（サムスンリサーチアメリカ）の建物と、ここを共同で使うGIC（Global Innovation Center）組織がある。
インテルやブロードコムなどの、主要半導体企業の本社がずらりと位置する「半導体通り」と呼ばれるノースサンノゼ1番街（North 1st Street）に入ると、サムスン電子DS（部品）部門の米国本社であるDSAビルの壮大な威容が感じられる。昨年9月に完成した、この地域で最も高い10階建てのビルで、まるで半導体3段積層（トリプルレベルセル）チップの形のように、3段に層を重ねた形で設計された。
これらの組織がイノベーションの象徴と呼ばれるシリコンバレーで、サムスン電子の未来を準備するところだ。 DSAで出会ったサムスン電子のソン・ヨングォン戦略イノベーションセンター（SSIC）最高戦略責任者（CSO・社長）は、「シリコンバレーは一つの市場」だとし「ものを売って生きることのほかに、IT生態系の中で新たな技術革新を作ることができるところ」だと説明した。
シリコンバレーはサンマテオとサンタクララなど、5つの郡と39都市に広がっている。 115社のグローバルIT企業の本社がここにあり、スタンフォード大をはじめとする31の大学が密集している。
ソン・ヨングォン社長は、「シリコンバレーは半導体から始まってPC時代を経て、今ではインターネット時代の頂点を過ぎている」とし、「このような変化の中で、破壊的革新を作ってこそ企業の生存が可能となる」と強調した。
100年を超える歴史を持つ自動車産業をIT企業のグーグルとアップルが変えようとし、ウーバーとエアーB&B（Airbnb）などは、車両と家の所有概念を根っこから揺らしている。
ソン社長は「サムスンはヘルスケアとスマートカー、モノのインターネット（IoT）などに未来を見ている」とし、「ヘルスケアはスマートフォン業界より40倍も大きいが、まだ破壊的革新の起こっていない、われわれがやってみるに値する分野」だと強調した。
サムスン電子のシリコンバレーの歴史は1983年に始まった。半導体の販売開発法人としてここに足を踏み入れて、30年後の2013年には新しいビルの着工式を行った。 DSA法人長を務めているハン・ジェス専務は、「ワシが30年を生きて換骨奪胎してこそまた新たに30年を生きるように、新しい建物は将来の30年を準備するためのもの」だと耳打ちした。
DSAの新しい建物は、中央部が開いた形で建設された。 「オープン」を象徴するというのが会社側の説明だ。オフィスを見回すと他のシリコンバレーの企業のように、望む時間帯に出てきて働く「フレキシブル勤務形態」を取っており、ところどころ空席がたくさん目立つ。あちこちに休むことができる休憩スペースがあり、5階には大きな規模の運動施設も備わっている。
グーグルで働いているある韓国人従業員は「サムスン電子は最近、優れた作業環境とともに良い年俸を提示して多くの人材を吸収している」とし、「人材のブラックホールと呼ばれるほど」だと説明した。
DSAとSRAなど、シリコンバレーのサムスン電子の組織には総2500人の人材が働いている。 DSAが1000人で最も多く、SRAに800人が勤務している。これには博士級の人材と専門技術者などが含まれる。
サムスンは2012年以来、GICとSSICなどの組織を次々と設立し、シリコンバレーでの存在感を少しずつ顕示している。これまで保守的に動き、買収・合併やベンチャー企業の投資などに吝嗇だった姿から抜け出して、積極的な連携と協力を通じてオープンイノベーションを図っている。昨年には1000を超える会社を検討し、このうち54社に投資した。ここで「ジャックポット」を当てた企業がループペイ（LoopPay）とスマートシングス（SmartThings）などだ。
シリコンバレーで存在感見せるサムスン電子…ここで未来を準備
「革新のためのドアを大きく…ヘルスケアで版図ひろげる」
去る8日（現地時間）、米サンフランシスコからサンノゼに向かうハイウェイ101。この道に沿って南に下ると、あちこちでサムスン（SAMSUNG）のロゴがちりばめられた建物を見つけることができた。
フェイスブック本社があるところとして有名なメンロパークには、サムスン電子SSIC（Samsung Strategy & Innovation Center）の組織があり、Googleの本社があるマウンテンビューには、2014年12月に完成したSRA（サムスンリサーチアメリカ）の建物と、ここを共同で使うGIC（Global Innovation Center）組織がある。
インテルやブロードコムなどの、主要半導体企業の本社がずらりと位置する「半導体通り」と呼ばれるノースサンノゼ1番街（North 1st Street）に入ると、サムスン電子DS（部品）部門の米国本社であるDSAビルの壮大な威容が感じられる。昨年9月に完成した、この地域で最も高い10階建てのビルで、まるで半導体3段積層（トリプルレベルセル）チップの形のように、3段に層を重ねた形で設計された。
これらの組織がイノベーションの象徴と呼ばれるシリコンバレーで、サムスン電子の未来を準備するところだ。 DSAで出会ったサムスン電子のソン・ヨングォン戦略イノベーションセンター（SSIC）最高戦略責任者（CSO・社長）は、「シリコンバレーは一つの市場」だとし「ものを売って生きることのほかに、IT生態系の中で新たな技術革新を作ることができるところ」だと説明した。
シリコンバレーはサンマテオとサンタクララなど、5つの郡と39都市に広がっている。 115社のグローバルIT企業の本社がここにあり、スタンフォード大をはじめとする31の大学が密集している。
ソン・ヨングォン社長は、「シリコンバレーは半導体から始まってPC時代を経て、今ではインターネット時代の頂点を過ぎている」とし、「このような変化の中で、破壊的革新を作ってこそ企業の生存が可能となる」と強調した。
100年を超える歴史を持つ自動車産業をIT企業のグーグルとアップルが変えようとし、ウーバーとエアーB&B（Airbnb）などは、車両と家の所有概念を根っこから揺らしている。
ソン社長は「サムスンはヘルスケアとスマートカー、モノのインターネット（IoT）などに未来を見ている」とし、「ヘルスケアはスマートフォン業界より40倍も大きいが、まだ破壊的革新の起こっていない、われわれがやってみるに値する分野」だと強調した。
サムスン電子のシリコンバレーの歴史は1983年に始まった。半導体の販売開発法人としてここに足を踏み入れて、30年後の2013年には新しいビルの着工式を行った。 DSA法人長を務めているハン・ジェス専務は、「ワシが30年を生きて換骨奪胎してこそまた新たに30年を生きるように、新しい建物は将来の30年を準備するためのもの」だと耳打ちした。
DSAの新しい建物は、中央部が開いた形で建設された。 「オープン」を象徴するというのが会社側の説明だ。オフィスを見回すと他のシリコンバレーの企業のように、望む時間帯に出てきて働く「フレキシブル勤務形態」を取っており、ところどころ空席がたくさん目立つ。あちこちに休むことができる休憩スペースがあり、5階には大きな規模の運動施設も備わっている。
グーグルで働いているある韓国人従業員は「サムスン電子は最近、優れた作業環境とともに良い年俸を提示して多くの人材を吸収している」とし、「人材のブラックホールと呼ばれるほど」だと説明した。
DSAとSRAなど、シリコンバレーのサムスン電子の組織には総2500人の人材が働いている。 DSAが1000人で最も多く、SRAに800人が勤務している。これには博士級の人材と専門技術者などが含まれる。
サムスンは2012年以来、GICとSSICなどの組織を次々と設立し、シリコンバレーでの存在感を少しずつ顕示している。これまで保守的に動き、買収・合併やベンチャー企業の投資などに吝嗇だった姿から抜け出して、積極的な連携と協力を通じてオープンイノベーションを図っている。昨年には1000を超える会社を検討し、このうち54社に投資した。ここで「ジャックポット」を当てた企業がループペイ（LoopPay）とスマートシングス（SmartThings）などだ。
- 毎日経済_サンノゼ＝イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2016-01-11 19:54:03
