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ネイバー、海外の売上1兆ウォン突破…一等功臣はLINE


  • ネイバー、海外の売上1兆ウォン突破…一等功臣はLINE
ネイバーの国外売上げが1兆ウォンを突破した。伝統産業の基盤ではなく、新生ソフトウェア企業としての国外売上1兆ウォン達成はネイバーが初めてだ。

ネイバーは28日、2015年度の年間国外売上高が1兆836億3200万ウォンを記録したと明らかにした。全体の売上高は3兆2511億5700万ウォンで、史上初めて2兆ウォンを超えた。

国内企業のうちで国外売上1兆ウォンを超えたところは、2014年時点ではサムスン、現代自動車、SKなどの大手企業17社だ。 30大グループ外の企業としては韓国タイヤ(2兆6000億ウォン)、オリオン(1兆3000億ウォン)、ネクセンタイヤ(1兆ウォン)、アモーレパシフィック(1兆ウォン)など4社ほどだ。ソフトウェア基盤の企業としてはネイバーが初めての事例だ。

ネイバーの国外売上1兆ウォンを突破した一等功臣は、モバイルメッセンジャー「LINE(ライン)」だ。昨年、LINEは総1200億円(約1兆2200億ウォン)の売上げを記録した。 2014年(864億円)と比較すると39.53%増加した。昨年の第4四半期のLINEの月利用者数(MAU)も2億1500万人に、第3四半期よりも260万人増加した。ネイバーの関係者は、「世界全体の収益の大部分が日本で発生し、為替レートの変動などの影響が多く、LINEの売上げは日本円で統一する」と説明した。

LINEはネイバーが危機に瀕したときに登場し、ネイバーの成長を導いている。ネイバーの李海珍(イ・ヘジン)議長(写真)は2000年にネイバージャパンを設立し、グローバル市場への進出を図ったが見事に失敗した。

李海珍議長は、「いくら頑張っても日本のユーザーは動かなかったよ」と当時の差し迫った状況を説明する。サービス中断に続き事業撤退の手順を踏むが、日本の大地震と福島原発事故が起きた。ビジネスはおろか従業員の命まで危険だった危機の瞬間だった。その後、李海珍議長は現地で不安がった従業員とともに夜を明かしてLINEを作った。

当時、国内には「ネイバートーク」というメッセンジャーサービスがあった。一企業が同じサービスをめぐって社内競争を始めたわけだ。危機の中で誕生したサービスと、快適なお茶の間でオープンしたサービスの成長は違っていた。LINEは日本の地震時の電話通話を代替しつつ、すくすくと成長した。サービス開始2年めで、日本を含む全世界の利用者は3億人を突破した。

2013年11月、LINE利用者3億人突破記念記者懇談会では、李議長は「本当に多くの試みが失敗してきた。現実感がなく、夢のようだ」と所感を明らかにした。

現在、LINEは日本・タイ・台湾・インドネシアなど計12カ国で、それぞれ1000万人以上の利用者を保有するグローバルなメッセンジャーアプリケーションになった。ネイバーのファン・インジュン最高財務責任者(CFO)は、「LINEはO2O事業を強化するために提携パートナーの拡大を考えている」とし、「LINEは漫画・ニュース・ライブなどのサービスをプラットフォームに成長させるつもり」だと語った。
  • 毎日経済_オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-01-28 19:17:59




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