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1人世帯の増加により「ホームファニシング」市場に変化

部屋を飾る「大手顧客」に浮上した「シングル族」 

ソウルに住む会社員のキム・ドンウク氏は先月、49.5平方メートル型のオフィステルに引っ越しする前に、あらかじめオンライン家具サイトでテレビラック、2人掛けソファ、各種収納などを一度に購入した。一人で暮らしていても平素から部屋を飾ることに関心が高かったうえ、年末を迎えて各家具メーカーで割引行事が続き、いつも買いたいと思っていた家具や各種小物を組み合わせてもっともらしく部屋を飾った。キムさんは「高価な家具ではないけど、オンラインを通じて安く実用性のある家具を購入している」とし、「これからバスルーム用品を追加して、季節ごとに合った小物を購入して部屋を飾るつもり」だと語った。

部屋を飾るために必要な家具や小物を意味する「ホームファニシング」市場で、1人世帯が大手顧客として浮上している。これらの人々は、ソーシャルネットワークサービス(SNS)やブログを介して部屋を飾るノウハウを共有し、適切な製品をアドバイスしてもらうなど、関連する活動を活発に行っている。統計庁は、1990年は9%に過ぎなかった国内の1人世帯の割合が2010年には23.9%に急増したことに続き、2030年には32.7%まで高まると予測しており、今後の関連製品の需要はさらに大きくなるものと見られる。

家具・建材メーカーは簡単に家を飾ることができるようにガイドラインを提示している。一例として、KCCはインテリアショップのサービスであるホームシーシー(HOMECC)インテリアの主要な顧客群のひとつはシングル族だと判断し、関連するサービスを強化している。業界の専門家が1人世帯に特化したインテリア相談や無料見積もり、施工、そしてアフターサービスまでワンストップで提供している。 KCCの関係者は「相談要請が増加している」と語った。

カサミア(casamia)は、1~2人世帯を主なターゲットにした、いわゆる「ダウンサイジング」家具や生活小物を出している。収納製品やキッチン・バスルーム用品など、1500種まで製品ラインナップを構築したカサミアのダウンサイジング家具は、毎年57%以上高速成長している。最近では1人用リクライニングライナー椅子のように、「小さな贅沢」を享受しようとする需要も増えている。ハンセム(HANSSEM)で出した1人用のリクライニングライナーソファー「ウィンナーリクライニングライナーソファ」は、昨年1月に比べて12月の売上げは約3倍に増えた。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-01-29 17:05:30




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