サムスン、中国のNAND型工場フル稼働...東芝2兆投資

半導体、韓・日大戦がNAND型フラッシュメモリに移動 

半導体市場での新「韓・日戦」がNAND型フラッシュメモリ市場に移った。

PC用Dラムとモバイル用DRAMではサムスン電子とSKハイニックスが勝者だ。しかし、NAND型フラッシュメモリは様相が異なる。

NAND型フラッシュメモリは電源を切っても情報が消えないメモリ部品で、スマートフォンやMP3プレーヤー、デジタルカメラに使われる。最近の大容量ストレージドライブ(SSD)市場が急成長して30~40パーセントの需要増加が予想され、この市場をつかむために増産競争に突入した。

東芝はシェア32.3パーセント(2013年アイサプライの調査)で1位のサムスン電子(37.5パーセント)を追っており、3位のマイクロン(16.6パーセント)と4位のSKハイニックス(13.6パーセント)とも差を大きく広げている。

東芝は最近、既存の19ナノメートルプロセスに比べて30パーセントほど微細な線幅を実現した15ナノメートル・128ギガビットのNAND型フラッシュ・プロセスの開発を完了し、今月中に量産を開始したことに続き、NAND型フラッシュメモリで1位を再び叫んだのは、「打倒サムスン」が可能だと判断したからだ。東芝は、今後3年間で業務効率化とコスト削減で2兆ウォン(2000億円)を確保し、NAND型フラッシュメモリとヘルスケア事業に投資すると発表した。

東芝がサムスン追撃の足場を固めることができたきっかけは、これまでのスマートフォンやMP3プレーヤーでのみ使われたNAND型フラッシュメモリが、個人や企業用の大規模ストレージ(SSD)に拡大しているからだ。東芝はSSDの強者(市場占有率13パーセント)のサンディスクと戦略的提携関係を結んでおり、機会を得ることができる。

市場調査機関(アイサプライ)によると、SSDは2012年に70億1800万ドル規模だったが、今年は123億6900万ドルに増加し、来年には159万6000万ドルで、3年めで2倍程度大きくなることが予想される。

サムスン電子が中国の西安に建設した3D VNAND型フラッシュ工場で、今月から急いで量産に入ったのもこのためだ。増え続ける需要を先制的につかもうという意図だ。

サムスン電子は業界で一番最初に3D VNANDの量産に突入したうえ、技術格差も大きく開いているなど、市場をリードしている。

SSDのシェア1位(33パーセント、2位はインテルの14パーセント)、NAND型フラッシュメモリ1位、量産能力1位などで圧倒的優位を占め、競合他社でさえ「サムスンがすべての面で先に行っている」とするほどだ。しかし、圧倒的な技術と市場シェアに見合うだけの収益が伴わないことがサムスン電子の悩みだ。

量産競争を繰り広げるほどに、NAND型フラッシュの価格も下落している。この第1四半期にも、直前の四半期との対比で7.6パーセント下がったことに続き、第2四半期には各社が供給を急ぐことから、今年の年末頃は1ドルに満たないと予想される。

SKハイニックスも中国の無錫工場の火災でDラムに転換した清酒M12ラインを、NAND型フラッシュメモリに再度戻した。米国マイクロンはシンガポールにある工場(Fab7)を、DラムからNAND型に移行する予定だ。SKハイニックスは3D NAND型製品を第2四半期(4~6月)に開発完了し、年末に量産へ突入する予定だ。

■サムスン、3ビットのNAND型メモリドライブを初生産
サムスン電子が世界初の3ビットのNAND型フラッシュメモリを採用した、データセンター用のソリッドステートドライブ(SSD)の量産を開始した。3ビットのNAND型フラッシュメモリとは、データの保存の最小単位であるセル(Cell)ひとつに3ビットを格納する製品であり、2ビット製品に比べて生産性を大きく向上させることができる製品で、主に超薄型ノートPCに使用された。データセンターは信頼度が高くなければならないので使われなかったが、今回サムスンからデータセンター用にリリースされて本格的に使われることと予想される。

■用語の説明
NAND型フラッシュメモリ:Dラムとともにメモリー半導体の二大山脈と呼ばれる。情報を保存するという点ではDラムと同じだが、電源を切っても情報が消えないという利点があるため、スマートフォンやMP3プレーヤーなどに主に使われる。
  • 毎日経済_ソン・ヂェグォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-28 17:12:32