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堂々と一人でディナーを楽しむ

レストラン「一人客」急増...1人メニュー、テーブルも拡散 

  • 堂々と一人でディナーを楽しむ
  • 双林洞の麺料理専門店「第一製綿所」でおひとりさま顧客がシャブシャブを楽しんでいる

先週の土曜日の夕方、ソウル汝矣島の「第一製麺所」。4人用のテーブルに三々五々集まっている家族・友人・恋人客ではなく、より目立つ客は「一人客」だ。

汝矣島の資産運用会社で働いているハン・チョリョンさん(仮名、37)がその主人公だ。週末の夜をすごすために「一人で」第一第麺所を訪れたハンさんは、テーブルではなくバーカウンターに座って回転式しゃぶしゃぶを注文した。

ハンさんが座った席には個人用インダクションレンジが設置されていて、1人用の鍋が提供された。ハンさんは回転レールの上を流れている牛肉と各種の海産物・野菜・かまぼこ・油揚げの袋を順番に鍋に入れた後、コンロで煮始める。

第一第麺所を運営するCJフードビルの関係者は25日、「ハンさんのような一人客が最近になって急増し始めた」とし、「昨年初めと比較して2~3倍程度増加したと推算している」と明らかにした。

1人世帯が急増するにつれて、1人でレストランを探ねる「一人客」も大幅に増加している。一人で食事をすませる時に、奥まった路地の「粉食店(食堂)」を訪れる風景はもう見られない。堂々と「一人」でレストランを訪ね、しっかりとしたディナーを楽しもうと「一人ダイニング」時代が本格化する兆しが現れている。

このためか、農林畜産食品部と韓国農水産食品流通公社は先月、「今年、外食業界のホットトレンドの1度は一人メニューになるだろう」と展望した。昨年25.3%だった1人世帯の割合は2020年に29.6%と、30%に迫ると予想されている。2030年に32.7%に達するとの見通しも出ている。したがって、外食業界もこうした傾向に合わせ、素早い対応に乗り出すというのが農林部の見解だった。

このような予想は確かに当たっている。今年に入って主要レストランに一人客が目立って増加し、これに合わせて「一人客」のためのメニューや席配置に気を使うレストランがぐんぐん増えたからだ。

第一第麺所の場合、「一人客」の数は店舗あたり平均月に150~200人ほどに推定されている。昨年初めより約2~3倍に増えたわけで、今でも一人客は毎月着実に増加しているという。CJフードビルの関係者は、「第一製麺所の回転しゃぶしゃぶは、お客様お一人ごとにしゃぶしゃぶ鍋を置くことができる個人インダクションレンジが別々に設置されており、クチコミに乗って一人客の割合が毎月着実に増える傾向にあります」と語った。

TGIフライデーは最初からシングル族のための簡単メニューを揃えた。通常、ファミリーレストランでは様々な料理を、何人かで分けて食べる文化が主流だった。このために少し前までは、ファミレスは一人で行くことすら考えもできなかったのは事実だ。しかし、最近になって堂々と一人でレストランを訪問する客が増えると、あたふたと1人用簡単メニューを出したわけだ。TGIフライデーの一人「シンプルメニュー」は、メイン料理(ステーキ類)とサラダ、サイドメニュー(ポテトなど)を、1人前の分量で皿に盛って提供する。価格も1万3000~1万5000ウォンで負担も少ない。

ロッテリアは最初から4人掛けのテーブル数を減らしてバー型の座席を導入し、1人客を掴むことに心血を注いでいる。バーのテーブルでは電源コンセントの接続も可能で、一人で簡単な仕事もすることができる。

VIPSとOutbackステーキハウスなどの主要な外食も、1人客のための特別メニューやサービス等を積極的に検討していると伝えられた。
  • 毎日経済_ナム・ギヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-25 17:06:26




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