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家電製品に節電革命が来る

電力消耗を大幅に減らしたエアコン・冷蔵庫...スマートフォンも節電死闘 

  • 家電製品に節電革命が来る
サムスン電子が今年発表したスマートエアコン「Q9000」は、節電技術の集約体だ。風を送り出す竜巻ファンに、航空機のジェットエンジンの気流制御方式を導入した。「アイスディンプル」技術は、空気抵抗を減らしてより遠くまで飛ぶように凹面を刻み込んだゴルフボールの原理を適用したものだ。同じ性能を出しつつも、電力消耗を減らすために開発された技術だ。

Q9000はエネルギー効率1等級よりもさらに150パーセント効率がよくなり、欧州輸出への合格判定を受けた。

LG電子は今年、蓄熱式ボイラーの新製品を発表した。電力消費が少ない深夜時間帯の電力で「ヒートポンプ」を稼働させて水を暖め、暖められた温水を専用貯蔵庫に保存しておき、必要な時に暖房に利用する方式だ。従来にも節電型ボイラー製品が多数あったが、深夜電気を活用した製品は今回が初めてだ。これにより従来製品に比べて消費電力量を最大68パーセントまで減らした。

家電製品に節電革命が起きている。昨年、史上最悪の「電力大乱」を経験した国内消費者はもちろん、環境を重視するヨーロッパや、石油資源の枯渇を憂慮する中東政府さえも、家電製品の節電性能を要求している。電気料金の値上げとともに、消費電力への関心はさらに高まっている。

サムスン電子冷蔵庫の新製品「T9000」は高効率の断熱材を使用して、冷凍室と冷蔵室にそれぞれ専用のコンプレッサーを適用し、エネルギー効率を高めた。ドラム式洗濯機「W9000」は強いウォーターショット(噴流)を取り付けて、洗濯時間を従来より24パーセント削減してエネルギー効率を高めた。「モーションシンク」掃除機は高効率のデジタルインバータモータを採用し、エネルギー効率の評価を2等級まで引き上げた。

LG電子は電気ではなくガスを利用して冷暖房を行うガスヒートポンプを最初に出し、新技術製品の認証を獲得した。電気の代わりにガスをエネルギー源として使用する冷暖房機器で、国内トップレベルの冷房(COP1.27)と暖房(COP1.47)効率を実現した。

東部大宇電子は昨年11月、国内で最も低い消費電力のキムチ冷蔵庫を発表した。高効率断熱材技術と温度偏差を最小化した冷気制御技術で、月間消費電力が11.50キロワット時に過ぎず、従来製品よりも電気料金は半分にしかならない。

スマートフォンも例外ではない。スマートフォンの消費電力はバッテリーの持続時間と直結するため、部品メーカーが早くから節電のための死闘を繰り広げている。

サムスン電子が先月、世界で最初に出荷した20ナノメートルDRAMは、PCとスマートフォンで既存の25ナノメートル製品対比で消費電力を25パーセント削減できる。サムスン電子メモリ事業部の全永鉉(チョン・ヨンヒョン)戦略マーケティングチーム副社長は、「低電力20ナノDRAMはモバイル市場ですばやく比重を拡大して、市場の主力製品になるだろう」と語った。

今年に入って新たに登場したモバイル機器の部品Exynos(エクシノス)5422は高解像度ディスプレイをサポートし、マルチメディア再生能力を高めた製品だ。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者/ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-01 17:25:44




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