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ハンファケミカル「塩素化PVC」事業進出

全量輸入を代替 

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ハンファケミカル(hanwha)は、汎用製品の「ポリ塩化ビニル(PVC)」の生産工場で高付加価値製品を製造できる独自技術を開発し、工場の増設に乗り出した。

ハンファケミカルは22日、高付加価値の「塩素化PVC(CPVC)」事業への進出のために、蔚山石油化学産業団地の2工場に3万トン規模の生産ラインの建設に入ったと明らかにした。

CPVC(Chlorinated polyvinyl chloride)は、プラスチックパイプなどに使われるPVCの塩素含有量を10%ほど高めたものだ。塩素がさらに多く含まれることから熱・圧力・腐食などに強く、特殊配管に多く使用されている。

年間の国内消費量は9000トンほどで、国内では生産技術を備えた企業がないことから全量を輸入してきた。 PVCに比べて倍以上に価格が高いうえに需要先が一定しており、安定した収益を期待できるとハンファケミカル側は説明する。汎用製品を高付加価値に変えていく努力を通じて、全量を輸入に依存していた素材を国産化した。会社側によると、2012年から始めた研究開発が3年ぶりに実を結んだ。

今年中に生産ラインの建設が完成すれば、来年から3万トンほどを生産することになる。既存の生産工程に独自開発した新工程を加えてCPVCを生産する方式だ。それだけにハンファケミカルはCPVC工場の増設を通じ、中国産の低価格製品など押されているPVCの生産量(年間60万トン)を減らす効果とともにCPVCを製造する、一石二鳥の効果が期待できることになった。

PVCの国内需要は2011年に90万トンの下に落ちた後、昨年は88万トンまで減少した。価格もトン当たり100万ウォン水準まで下落した。これに比べてCPVCは、昨年の時点で世界市場の需要は25万トンで、毎年10%ほど成長している。米ルーブリーゾル(Lubrizol)をはじめ、日本のセキスイなどの少数企業が市場をリードしている。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-22 17:40:56




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