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不振だった経済指標が小幅に反発…消費と投資の本格的な回復がカギ

経済指標、春風吹くか…半導体・自動車販売の増加で工業生産好転 

  • 不振だった経済指標が小幅に反発…消費と投資の本格的な回復がカギ
  • < 工業生産が1カ月ぶりに増加 / 景況判断指数(BSI)は反騰 >

年初不振だった経済指標が小幅に反発しつつ、かたく凍りついた景気に薫風がめぐるかという期待が高まっている。

製造業の生産が6年5カ月ぶりに最大幅で増えて、2月の業界全体の生産は一カ月ぶりにプラスに転じた。また、企業の体感景気を示す景況判断指数(BSI)も、3月は5カ月ぶりに上昇した。

先月31日、統計庁によると2月の製造業とサービス業を包括した工業生産は、前月との対比で0.8%増加した。この1月は1.5%減少したことによる基底効果も一部あるが、前年同月比で2.4%増の数字であり、肯定的な信号として解釈される。

2月の産業生産の増加理由に対してキム・グァンソプ統計庁経済統計局長は、「サムスンがギャラクシーS7、LGがG5などの携帯電話の新製品を発売し、半導体の生産が増えて全体の工業生産の反騰につながった」と説明した。

実際、2月の半導体生産が19.6%も急増したおかげで、電子部品(マイナス1.9%)、電気機器(マイナス2.4%)などの減少にもかかわらず、鉱工業生産(ほとんど製造業が占める)は前月比で3.3%増加した。これは2009年9月に3.7%を記録して以来、最も大きく増加した数字だ。

サービス業の生産も協会・修理・個人サービス業(6.8%)、運輸業(2.5%)などが増加して0.3%増加した。 1月にマイナス1.3%を記録したが、再びプラスに転じたものだ。

製造業の生産と稼働率の増加に支えられ、韓国銀行が先月31日に発表した製造業の業況BSIも3月は68で、2月との比較で5ポイント増加した。BSIは企業が感じる景気の判断で、今後の景気がどのように変動するかをあらかじめ示す景気先行指標だ。 BSIは昨年10月に71を記録した後は下り坂を歩き続けたが、先月反発に成功した。

しかし本格的な景気回復のカギは、消費と投資の回復にかかっているという分析だ。 1月に消費・投資が同時に墜落したことに続き、2月の小売売上高は前月比で1.8%、設備投資は6.8%も減少した。

政府は、2月中旬から施行された自動車個別消費税の再引き下げ措置が3月から本格的に効果を出しているうえに、新製品の発売による携帯電話の販売が伸びており、3月以降は内需が回復することを期待している。実際に、乗用車の国内販売台数は1月には前年同月比で4.5%減少したが、2月は9%の増加に転じ、3月には16~17%ほど増えると推定される。先月29日、韓国銀行が発表した消費者の動向指数(CSI)も、2月の98から3月は100に反発した。

2カ月連続で二桁を記録した輸出の減少幅も、3月に入ってから一桁に減少するとみられる。

柳一鎬(ユ・イルホ)経済副総理兼企画財政部長官は先月31日、経済関係長官会議で「2月中旬から実施した自動車個別消費税の引き下げ、新型携帯電話の販売と輸出の好調、財政の早期執行などに支えられ改善の流れが3月にも続いていると見え、消費・投資心理も5カ月ぶりに反発した」とし、「可能なすべての政策努力を傾注する」と語った。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-03-31 19:52:31




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