トップ > 数字経済 > 統計 > アモーレパシフィック、「Kビューティー底力」売り上げ昨年より16.3%増

アモーレパシフィック、「Kビューティー底力」売り上げ昨年より16.3%増

アモーレパシフィックの第1四半期びっくり実績...アジア売り上げ50%急成長 

アジア「Kビューティー(化粧品の韓流)」を狙うアモーレパシフィックグループが、今年の初めから勝ちに乗って疾駆している。「化粧品内需市場の飽和状態を克服しよう」というソ・ギョンベ会長のリーダーシップとグローバル戦略が明確な実績好転につながっているわけだ。アモーレパシフィックグループは9日、第1四半期の業績を公開した。その結果、売り上げは昨年の第1四半期より16.3%増の1兆1397億ウォン、営業利益は23.1%増加した2139億ウォンを記録した。大きく化粧品と非化粧品(製薬など)で事業領域が分かれるアモーレパシフィックグループは、化粧品だけで今年の第1四半期に1兆825億ウォンの売り上げを上げた。

このような成績表はアモーレパシフィックが注力するアジア市場戦略と関連が深い。「雪花秀(ソルファス)」や「ヘラ(Hera)」などのラグジュアリーと「IOPE(アイオペ)」「LANEIGE(ラネージュ)」「Mamonde(マモンド)」などの高級、「呂(リョ)」「ミジャンセン」などマス(生活用品) 部分に区分されるアモーレパシフィックの化粧品事業は、今年第1四半期に国内よりも海外でより高い成長の勢いを見せた。国内では12%ほど成長した反面、海外化粧品事業は50%近い成長率を記録した。

ソ会長は今年早々からこのようなドライブを予告した。彼は新年の挨拶で5大経営目的を提示し、「グローバル事業拡大」を最も重要として掲げた。主な攻略地は中国・香港・東南アジアなど、K-ビューティーの消費国だ。

ソ会長は「ソルファス、ラネージュ、マモンド、イニスフリーなど5大世界ブランドを、アジアの成長市場に拡散させることが重要だ」とし、「このために世界生産・物流インフラも拡充する」と強調した。

  • アモーレパシフィック、「Kビューティー底力」売り上げ昨年より16.3%増
業界では、アモーレパシフィック製品がアジア地域で地位を固めたところには、ソ会長の「底力経営」が最も大きな威力を発揮したと分析する。代表的な事例はラネージュから見出すことができる。1994年発売後、国内で大きな人気を集めたこの製品は、5~6年めに人気が急落し、百貨店でも押し出される身になった。

しかしソ会長は海外に目を向けて、香港のデパートにラネージュを入店させ、高級化戦略で一歩も退かなかった。ラネージュは以後、香港だけで300を超える売り場を保有するほど人気ブランドになり、昨年の海外売上比重は50%を超えた。

ここにまた他の武器ができた。単一ブランド化粧品だけを販売している「ブランドショップ」だ。アモーレパシフィックが保有したブランドショップはエチュードとイニスフリーだ。このうちエチュードは海外代理店との取引縮小などで、今年第1四半期の売り上げは昨年より11%減少したが、イニスフリーは売り上げ34%、営業利益43%の成長率を記録した。

イニスフリーは済州地域の清浄原料を使用するという固有のコンセプトを掲げ、ブランドショップ市場の強者として浮かびあがった。実際、これもまたアジア市場を狙ったものだった。中国消費者がイニスフリーを通じて清浄原料化粧品に対する関心を持つようになり、その結果イニスフリーは中国人が韓国観光の際に最も好む化粧品ブランドとして躍り出た。

今回の第1四半期の好実績をもとに、アモーレパシフィックは自社「2020ビジョン」でもはずみをつけることになった。ソ会長は最近、このビジョンを通じて年売り上げ目標を昨年の3兆9000億から2020年12兆ウォンに高めると宣言した。特に、現在17%程度にとどまる全海外売り上げの比重を2020年に50%以上に引き上げる腹案も持っている。
  • 毎日経済_ソ・ヂンウ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-09 15:49:13




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア