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輸出額15カ月連続の減少…前年同月比で8.2%減で多少回復か

輸出「最悪」脱出したか?…二カ月め減少幅小さく 

  • 輸出額15カ月連続の減少…前年同月比で8.2%減で多少回復か
  • < 下げ幅が減少した輸出 >

年初から続いていた景気後退の懸念がやや緩和され、「景気が底をついたのではないか」という肯定論が出ている。ただし消費や投資は依然として低迷する中で、半導体など一部の業種が牽引する景気回復だという分析とあわせて、輸出が回復するかどうかを判断するには2~3カ月程度、さらに見守らなければならないという慎重論も少なくない。

先月の輸出額は前年同月比で15カ月連続のマイナス増加率を記録したが、減少幅は一桁に減少した。消費者物価指数(CPI)も先月は前年同月比で1.0%上昇し、2カ月連続1%台の上昇率を記録した。

産業通商資源部は1日、今年3月の輸出額は430億ドルで、前年同月比で8.2%減少したという暫定集計が出たと明らかにした。今年の第1四半期(1~3月)の時点では輸出額が1159億ドルを記録し、前年同期比で13.1%減少した。これは2011年以来で5年ぶりに最も低い水準だ。

先月、無線通信機器と鉄鋼の輸出が好調を見せて半導体の輸出も回復しつつ、全体的に輸出の減少幅を小さくした。無線通信機器の輸出は先月よりも19.9%増え、鉄鋼は14.7%増加した。半導体の輸出減少率は1.5%と集計され、6カ月ぶりに一桁の減少を示した。自動車(マイナス5.7%)も5カ月ぶりに最も低い減少率を記録した。

最近、原油価格は上昇傾向を見せているが、石油・化学製品の場合は不振が続いている。船舶や石油・化学製品の輸出が減った部分は、輸出全体の減少のうち69%を占めた。チョン・スンイル産業部貿易投資室長は、「3月初めに比べて3月末の原油価格がバレル当たり5ドルほど上昇したことは事実だが、原油価格が石油・化学や石油製品の価格に反映されるところまでには時差が多少あり、3月の実績に大きく反映されなかった」と説明した。

輸入額は332億ドルと集計され、昨年の同じ期間よりも13.8%減少した。貿易収支黒字は98億ドルで、2012年2月以来の50カ月連続で黒字を計上した。

政府は3月の輸出は比較的善く守ったと評価する。特に輸出の減少幅が2カ月連続で減少し、輸出が回復に転じるのではないかという見方も、慎重にだが出ている。チョン室長は、「回復に転じたと判断するには時期尚早だが、2カ月連続で輸出の減少幅が減り、日平均輸出額も2カ月連続で増加した」とし、「ある程度は輸出が回復するのではないかという見通しを注意深く行っている」とした。チョン室長は続けて「ただし対外環境を勘案すれば、輸出が本格的な回復局面に入ったと判断するに至るためには、継続して監視を行わなければならない」と付け加えた。

輸出が反発した中で先月の消費者物価も1%台に上昇し、「デフレ」の懸念を払拭させた。一部ではタバコ税引き上げ効果が消えた1月の消費者物価が0.8%上昇にとどまると、「デフレの前兆ではないか」という診断を下した。

1日、統計庁によると先月のCPIは1.0%上昇し、2カ月連続で1%台を記録した。消費者物価上昇率は2014年12月から11カ月目で0%台を持続し、昨年11月(1.0%)と12月(1.3%)にそれぞれ1%台に上昇したが、今年の1月は再び0%台に落ちた。

全体物価は1%台だが、物価は大幅に上昇した。去る2月、一部の地域の異常気象から前年比で9.7%急騰した生鮮食品指数は、先月にも9.7%上昇した。タマネギの値が昨年急落したことによる反動で、異常気象でニンニクや白菜などの一部の品目の価格が急騰したことによる結果だ。

企画財政部のユ・スヨン物価政策課長は、「実際の生活の中で体感する生活物価指数は前月比で0.4%下落した」とし、「米やサバや果物などはすべて2月よりも価格が落ちて、安定した流れを見せた」と語った。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/キム・ギュシク記者/チャン・ヨンソク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-01 16:47:22




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