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保寧製薬ゲルフォスがアメリカ人の胸焼けも解消

保寧・大熊・SKケミカルなど、製薬会社の米国市場進出相次ぐ 

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国内の製薬企業が、これまで厳しい承認手続きなどで避けてきた米国市場に本格的に進出している。海外市場での成功経験を持つ製薬会社が、薬局やコンビニエンスストアで販売している一般薬と、医師の処方が必要な専門薬などの分野を問わず、米国市場に進出している。国内製薬会社の水準が向上しながらグローバル製薬会社と真剣勝負をできるという自信を持つようになったと分析される。

保寧製薬は4日、制酸剤である「ゲルフォスエム(Gelfos-M)」を米国に輸出するために先月31日に出荷したと明らかにした。昨年4月に米国食品医薬品局(FDA)の米国医薬品コード(NDC)に登載されて販売許可を受けたゲルフォスエムは、今月末から米国全域で販売される予定だ。ゲルフォスは1975年に発売されて以来、40年間で合計16億5700万袋が販売された国民胃酸抑制剤だ。1年間で売上高112億ウォンを挙げる保寧製薬の稼ぎ頭だ。1992年に国内完成医薬品の中では最初に「phosgel」という名前で中国市場に進出し、2004年に現地の売上高が100億ウォンを記録して以来、毎年二桁の成長を達成して現在500億ウォン相当の売り上げを記録している。以後、台湾にも進出し、米国は3番目の進出国だ。

ゲルフォスエムは、医師の処方なしに買うことができる一般医薬品だ。一般医薬品は専門医薬品よりもFDAの販売許可の取得は易しい方だが、そのぶん競争が激しい分野だ。米国の胃腸薬市場は、2014年のIMSデータを基準に約20億ドル(約2兆2000億ウォン)規模だ。

SKケミカルは最近、パッチ型認知症治療剤「SID710」に対するFDA販売許可を申請した。ノバルティス(Novartis)の「イクセロン(Exelon)」の世界初のジェネリックであるこの製品は、SKケミカルが世界で初めて関節症治療パッチ「トラスト(Trast)」の開発に成功した経験を生かして開発した製品だ。2013年に欧州連合(EU)内では初めてイクセロンパッチのジェネリックとして許可を獲得した。以後、ドイツ、フランス、イギリス、スペインなど主要13カ国の市場に進出し、同一成分のジェネリック市場の約50%を占めており、3年連続でシェア1位を記録している。SKケミカルがEUに続いて進出を控えている米国のパッチ型認知症治療剤市場は、2015年のIMSデータ基準で年間売上高6億1800万ドル(約7124億ウォン)規模の市場を形成している。

今年の初めには、大熊製薬の抗生剤「大熊メロペネム(Meropenem Inj. 500mg/1g)」が韓国専門薬・複製薬製品の中で初めてFDAの許可を受けて、米国に進出した。大熊メロペネムは肺炎、腹膜炎、敗血症などに優れた効果を持っているカルバペネム(Carbapenem)系列の抗生剤だ。 「メレム(Merrem)」がオリジナル製品で米国市場規模が2000億ウォンに達する製品だ。他にもセルトリオン(Celltrion)は今月、リウマチ関節炎治療バイオシミラー「レムシマ(Remsima)」の米国販売のためのFDA承認が予想される。セルトリオンが許可を受ければ、抗体バイオ医薬品のバイオシミラーの中で初めてFDAの許可を受けた事例として記録される見込みだ。
  • 毎日経済 イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-04 17:15:40




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