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ロッテケミカル、ウズベク最大の化学団地「スルキル・プロジェクト」完成


  • ロッテケミカル、ウズベク最大の化学団地「スルキル・プロジェクト」完成
△写真=21日、ウズベクガス田の完工式でロッテのシン・ドンビン会長(右から二人目)が、ガス公社のイ・スンフン社長(右端)から設備の説明を聞いている。 [写真提供=ロッテケミカル]

辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長が11年間の精を込めたウズベキスタンのガス田化学団地「スルキル・プロジェクト」が最終的に実を結んだ。

ロッテケミカルは22日、「両国政府と企業の関係者らが参加した中で、〈ウズベキスタン・ガス田化学団地(スルキル・プロジェクト)〉完工式を21日に行った」と明らかにした。

2006年に始まったプロジェクトが11年ぶりに結実を見ることになった。ウズベキスタンは30万坪(サッカー場140面を合わせた規模)に達する、建国以来で最大規模の産業施設を持つことになり、ロッテケミカルは中央アジア初の大規模な化学工場を建てた企業になった。

ウズベク石油ガス公社(UNG)が50%の株式を持ち、ロッテケミカルが24.5%、韓国ガス公社が22.5%、GS E&R は3%など、韓国側が50%の株式を持つ構造だ。

総事業費だけで38億9000万ドル(約4兆3000億ウォン)に達するメガプロジェクトだ。ロッテケミカルの投資金額だけでも3億3800万ドル(約4020億ウォン)に達する。

この工場では高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)などを生産する。ポリエチレンの中でも強度の高い高密度ポリエチレンはパイプやケーブルなど主に活用され、ポリエチレン繊維や衣類などに多く使われる素材だ。

昨年9月に竣工して試験稼動などにより、今年の1月から本格的に商業生産を行っている。年間に高密度ポリエチレンとポリプロピレンをそれぞれ39万トンと8万トンを生産し、トルコをはじめとするヨーロッパ市場とCIS・中央アジア市場に輸出している。シン・ドンビン会長は「今回の事業を通じて中央アジアだけでなく、ロシア、北アフリカまで進出できる足場を確保した」と意味を付与した。

物流コストが高いという点が欠点だが、これを相殺できるものが安価な原価だ。ロッテケミカルのホ・スヨン社長は昨年、プラント完工後に開いた記者懇談会で「国際の原油価格が40ドル以上で維持されたならば、ウズベクプラントの生産製品の競争力は十分にあると思う」と明らかにした。

11年を引っ張ったこのプロジェクトが完成するところには、シン・ドンビン会長の意志と努力が功を奏した。シン会長は特にこの工場のために、直接ウズベキスタンを2回訪問して意志を見せた。また、両国政府間の協力も一役買った。ホ社長は「2014年6月、朴槿恵大統領がウズベキスタンを訪問した後、ガス田化学団地の建設事業の進行がさらに速度を加えた」と明らかにした。

この工場の設計・施工・運転などの建設には、ロッテケミカルがこれまで40年間積み重ねてきたノウハウが活用された。

ロッテケミカルは「国内業界史上で初の石油化学技術の国外輸出事例」だとし、「天然ガスの採掘から気液分離と輸送、ガス分離、エタン分離、PEとPP製品の生産に至るまで、完全な垂直系列化を構築した」と強調した。

今年2月、サムスングループの化学系列会社(精密化学・BP化学・SDIケミカル)の買収を完了し、年間売上げ16兆ウォン規模で立ち上がったロッテケミカルは、スルキルプラントの完工で総合石油化学社としての地位を強化することになった。

一方、ロッテケミカルが米国アキシオール(Axiall)社とともに建築中の、ルイジアナ州シェールガス基地のエタン分解装置は2018年の完成を目指している。完成すれば2019年から、年間売上15億ドルを上げることができると見ている。
  • 毎日経済_チョン・ウク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-05-22 19:29:42




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