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ロッテケミカル、米化学企業アクシアルを3兆ウォン台で買収乗り出す

買収めぐり米ウェストレイク社と競争 

ロッテケミカルは米国の石油化学企業アクシアル(Axiall)の買収に乗り出した。 6日、投資銀行(IB)業界によると最近、ロッテケミカルはアクシアルの買収に関連して具体的な内容を盛り込んだ買収意向書を提出し、アクシアル側の決定を待っていることが分かった。現在、アクシアルは米国のウェストレイク・ケミカル(Westlake Chemical)から敵対的買収・合併(M&A)の対象とされ、経営権紛争の渦中にある。ロッテケミカルまで買収戦に飛び込んだことで、アクシアルの買収戦は韓・米の代表的化学企業間の競争構図として進行する見通しだ。

アクシアル側は近いうちに理事会での議論などを経て、優先交渉対象者を選定するものと見られる。ロッテケミカルがいくらを提示したのかは知られていない。ウェストレイクが敵対的M&Aを通じて、1株当たり22.85ドルまで提案した状態だ。IBの関係者は、「ウェストレイク側の買収価格(28億ドル・約3兆3000億ウォン)を考慮すると、ロッテケミカルではそれ以上を提示したものとみられる」と説明した。アクシアルはニューヨーク市場で5日(現地時間)、22.72ドルで取引を終えた。

ロッテケミカルとアクシアルは、米国内の合弁事業を進行しながら厚い関係を維持してきた。両社は米国ルイジアナ州に年産100万トンのエタンクラッカーと、年産70万トンのエチレングリコール(EG)工場の設立を進めている。ロッテケミカルが2つの合弁事業の株式90%を持っている。両社は今月中に米国現地でEG工場の起工式を、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長とロッテケミカルの許壽永(ホ・スヨン)社長などが出席した中で進行する予定だ。

ウェストレイクは来る17日に予定されたアクシアルの株主総会で、現経営陣9人の全員交代を案件に乗せた状態だ。アクシアルは株主を対象に、現経営陣の留任を支持するように要請している。ウェストレイクは2011年に続、き今年4月に再びアクシアルを相手にした敵対的M&Aに乗り出した状態だ。今年4月に開始された第2の試みが交渉決裂と再開を繰り返し、アクシアルは第3のパートナー探しに乗り出すつもりだと明らかにした。

アクシアル側は当時、株主に送った資料などを通じて「1株当たり23ドルは、アクシアルの価値に比べれば十分ではない」とし、「株主価値を最大化できる選択を行うだろう」と明言した。

アクシアルの昨年の売上げは34億ドルで、全体の従業員は4800人だ。塩化ビニル関連製品の生産を主とする化学事業部が会社全体の75%を占めており、残りは建材事業だ。米国ジョージア州アトランタに本社がある。
  • 毎日経済 チョン・ウク記者 / カン・ドゥスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-06-07 04:01:07




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