トップ > 数字経済 > 企業 > テレビも洗濯機も「高価戦略」…LG電子のツインウォッシュ好評
△写真＝「汗に濡れた運動シャツをツインウォッシュに」。LG電子が先月29日（現地時間）、ニューヨーク・マンハッタンで有名映画俳優のマリン・アッカーマンが進行するサイクル教室を開いて、スポーツウェアなどを手軽に分離洗濯できるツインウォッシュ製品を紹介した。 [写真提供＝LG電子]
去る5月、米サンフランシスコの家電量販店「ベストバイ」。ここでは昨年LG電子が米国市場に投入したツインウォッシュ洗濯機が店頭の全面を占めていた。 テレビとスマートフォンが位置していた店の中心に洗濯機が置かれたことは異例だ。洗濯機の2つの機能を一つにして分離洗濯と同時洗濯が可能だという点が、米国人らの好奇心を刺激したわけだ。洗濯機といえば通常は500ドルから高くとも1000ドル未満の価格を念頭においた米国の消費者の認識を変え始めた。
実際に、家電業界では「高価戦略」はかなり危険な賭けになることがある。景気低迷で需要が萎縮した状況で、下手をすると価格競争力を前面に出した中国企業などに市場シェアをさしだすことになるからだ。サムスンとLGともに、テレビと洗濯機に高価戦略を持ち出したときに内部の反論は無くはなかった。
ホセ・コンコタス生活家電部門マネージャーは、「容量に応じて価格差はあるが、（ツインウォッシュ洗濯機の）最高価格が2500ドルに達しているにもかかわらず飛ぶように売れている」とした。ホセ生活家電部門マネージャーは、「米国の消費者は乾燥機を一緒に購入するために、これを含めると5000ドルに達するが、品は飛ぶように出て売れない状況」だと説明した。
ツインウォッシュに支えられて、LG電子のドラム式洗濯機の市場占有率は900ドル以上の高級品市場では今年の第1四半期に34.2％まで上昇した。直前の四半期に23.2％まで落ちたシェアを一気に引き上げたわけだ。これには昨年11月に発売されたツインウォッシュが確かに寄与している。
高価な製品の販売が増えつつ、収益性も大幅に改善されたことが分かった。第1四半期の営業利益率9.7％を記録したLG電子生活家電（H＆A）部門は、第2四半期には10％を超える営業利益率を上げたことが分かった。
テレビ市場も「高価戦略」が食い込んでいる。市場調査機関のIHSによると、今年の上半期の50インチ以上の大型テレビのシェアは21.8％で、前年同期の17.8％に比べて4％増加した。一方、40インチ未満の製品に対する需要は、同じ期間で7％近く急落した。価格面でも2500ドル以上の高級品は、テレビ市場全体が縮小しているにもかかわらずむしろ増えている。
サムスンとLGは、今年の第1四半期の2500ドル以上の高級テレビ市場で両社を合わせれば、占有率は70％を上回るほど市場をリードしている。サムスンのクァンタムドットSUHD TVとLGのOLED TVは、中低価家電市場に集中する中国メーカーがついてこれない分野だ。これらの高級品を前面に出した高価戦略を駆使して利益を引き上げるわけだ。
特に現在、市場の主力であるフルHD級よりも4倍ほど鮮明な画質を持つ高級UHD テレビを前面に出して、サムスンとLGは市場攻略を強化している。今年の第1四半期はUHD テレビ市場で、サムスン電子（シェア31.8％）とLG電子（13.4％）は並んで1・2位を占めた。 UHD級はフルHD級に比べ、出荷単価を基準にして最大3倍近く高く売れる。実際にサムスン電子製のSUHD テレビは1台3000ドルを超える価格にもかかわらず、世界市場で着実に販売を伸ばしている。
SUHDテレビの善戦の秘訣は優れた画質とデザインがまず挙げられるが、便利なリモコンも一役買っている。サムスン電子が今年発売したSUHDテレビには、ボタンが10個あまりに過ぎない棒状リモコンが搭載されている。
リモコンひとつでセットトップボックスやゲーム機など、さまざまな器機をコントロールすることができる。サムスン電子の関係者は、「消費者が不便と感じることの一つはテレビやセットトップボックス、ゲーム機など、複数のリモコンを使用すること」だとし「平均4.5個を使用していたリモコンを一つに束ねた」と説明した。
これによって、サムスン電子のスマートコンテンツを楽しむ割合は、昨年の6％台から今年は10％近くに上昇した。テレビリモコンひとつで簡単にコンテンツの操作が可能となった結果だ。
テレビも洗濯機も「高価戦略」…LG電子のツインウォッシュ好評
3百万ウォン洗濯機、飛ぶように…逆転の発想が不況をうがつ
去る5月、米サンフランシスコの家電量販店「ベストバイ」。ここでは昨年LG電子が米国市場に投入したツインウォッシュ洗濯機が店頭の全面を占めていた。 テレビとスマートフォンが位置していた店の中心に洗濯機が置かれたことは異例だ。洗濯機の2つの機能を一つにして分離洗濯と同時洗濯が可能だという点が、米国人らの好奇心を刺激したわけだ。洗濯機といえば通常は500ドルから高くとも1000ドル未満の価格を念頭においた米国の消費者の認識を変え始めた。
実際に、家電業界では「高価戦略」はかなり危険な賭けになることがある。景気低迷で需要が萎縮した状況で、下手をすると価格競争力を前面に出した中国企業などに市場シェアをさしだすことになるからだ。サムスンとLGともに、テレビと洗濯機に高価戦略を持ち出したときに内部の反論は無くはなかった。
ホセ・コンコタス生活家電部門マネージャーは、「容量に応じて価格差はあるが、（ツインウォッシュ洗濯機の）最高価格が2500ドルに達しているにもかかわらず飛ぶように売れている」とした。ホセ生活家電部門マネージャーは、「米国の消費者は乾燥機を一緒に購入するために、これを含めると5000ドルに達するが、品は飛ぶように出て売れない状況」だと説明した。
ツインウォッシュに支えられて、LG電子のドラム式洗濯機の市場占有率は900ドル以上の高級品市場では今年の第1四半期に34.2％まで上昇した。直前の四半期に23.2％まで落ちたシェアを一気に引き上げたわけだ。これには昨年11月に発売されたツインウォッシュが確かに寄与している。
高価な製品の販売が増えつつ、収益性も大幅に改善されたことが分かった。第1四半期の営業利益率9.7％を記録したLG電子生活家電（H＆A）部門は、第2四半期には10％を超える営業利益率を上げたことが分かった。
テレビ市場も「高価戦略」が食い込んでいる。市場調査機関のIHSによると、今年の上半期の50インチ以上の大型テレビのシェアは21.8％で、前年同期の17.8％に比べて4％増加した。一方、40インチ未満の製品に対する需要は、同じ期間で7％近く急落した。価格面でも2500ドル以上の高級品は、テレビ市場全体が縮小しているにもかかわらずむしろ増えている。
< グローバルテレビ市場の占有率 >
特に現在、市場の主力であるフルHD級よりも4倍ほど鮮明な画質を持つ高級UHD テレビを前面に出して、サムスンとLGは市場攻略を強化している。今年の第1四半期はUHD テレビ市場で、サムスン電子（シェア31.8％）とLG電子（13.4％）は並んで1・2位を占めた。 UHD級はフルHD級に比べ、出荷単価を基準にして最大3倍近く高く売れる。実際にサムスン電子製のSUHD テレビは1台3000ドルを超える価格にもかかわらず、世界市場で着実に販売を伸ばしている。
SUHDテレビの善戦の秘訣は優れた画質とデザインがまず挙げられるが、便利なリモコンも一役買っている。サムスン電子が今年発売したSUHDテレビには、ボタンが10個あまりに過ぎない棒状リモコンが搭載されている。
リモコンひとつでセットトップボックスやゲーム機など、さまざまな器機をコントロールすることができる。サムスン電子の関係者は、「消費者が不便と感じることの一つはテレビやセットトップボックス、ゲーム機など、複数のリモコンを使用すること」だとし「平均4.5個を使用していたリモコンを一つに束ねた」と説明した。
これによって、サムスン電子のスマートコンテンツを楽しむ割合は、昨年の6％台から今年は10％近くに上昇した。テレビリモコンひとつで簡単にコンテンツの操作が可能となった結果だ。
- 毎日経済_ソン・ソンフン記者／イ・スンフン記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2016-07-01 07:30:48
