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大型スーパーの売上げ増加率0%台…内需低迷「翼のない墜落」


大韓民国は底をうかがい知ることのできない内需低迷の沼に深々と陥っている。大型マートやデパートなどの消費の現場では、マーズ事態で内需市場がかちかちに凍りついた昨年6月よりも悪いとわめきたてている。また、庶民経済の大きな軸である自営業者の「底辺景気」もまた歴代最悪の状態にまで墜落しており、悲観的な見通しが広がっている。

5日、流通業界によると6月の国内大型スーパーの売上げは、前年同期比で0%台の成長にとどまったことが分かった。ロッテマートは、今年6月の売上げの増加率(既存店ベース)は前年同期比で0.2%にとどまった。イーマートも0%台の成長にとどまったと伝えられた。

統計庁によるとマーズ事態が絶頂を成した昨年6月、大型マートの売上げは前年比で10.8%減少して直撃弾を受けた。このため流通業界はマーズの基底効果で、今年の6月の売上げは前年よりも大幅に増加すると期待した。しかし、実際に蓋を開けてみた結果は惨憺たるものだった。

消費者は依然として財布を開かず、マーズ事態で消え失せた売上げは全く回復できていないわけだ。消費者物価の上昇率が0.8%であることを勘案すれば、事実上はマーズ事態の時よりも消費はさらに悪化したという分析も出ている。

自営業者の状況はさらに切迫している。韓国銀行の消費者動向調査によると、自営業者の景気見通し指数は今年の6月に78ポイントまで墜落した。景気見通し指数は100を基準にして、指数が100以上であれば景気回復を、100以下の場合は景気低迷を予想する自営業者が多いことを意味する。 2014年6月は95ポイントで、昨年6月の82ポイントに続いて先月は大幅に下落し、はるかに悲観的な見通しを出したわけだ。

内需不振は経済成長率にも悪影響を与える勢いだ。韓国銀行によると、今年の第1四半期の経済成長率は前期比で0.5%を記録した。昨年の第4四半期に続いて2四半期連続の「0%台成長」だ。韓国銀行は先月、1年ぶりに基準金利を1.25%から0.25%ポイント引き下げたが、国内経済の内需不振をその主な理由としてあげた。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/チェ・スンジン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-05 22:07:01




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