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米国の自動車リコールの火花、韓国GMや現代自動車に飛び火

GM、富平工場で生産のシボレー・アベオ21万台、米国で追加リコール/国内工場の生産蹉跌...自動車業界は対策に腐心 

  • 米国の自動車リコールの火花、韓国GMや現代自動車に飛び火

米国交通当局の安全規制がますます強化されつつ、国内の自動車工場で生産された車両も米国で相次いでリコール措置を受けている。米国当局のリコールの火花が国産車工場に拡散すれば、国内の工場生産への支障はもちろん、製品欠陥による大規模な訴訟事態が生じる可能性も排除できない。これにより、国内の自動車メーカーは米国交通安全当局の措置と消費者動向を鋭意注視しており、品質と安全強化対策を準備するため腐心している。

21日(現地時間)、米国ゼネラルモーターズ(GM)は、韓国の富平工場で製造されたシボレー「アベオ」21万8000台をリコールすると明らかにした。

GMはこの日、2004~2008年に生産されたアベオからヘッドライトの欠陥が発見されたとし、リコール決定を下したと説明した。GMの米国本社は、「ヘッドライトに組み込まれる昼間走行灯の部品が、運航中に加熱により溶けると火災の危険があると伝えられた」と、このように明らかにした。

アベオは排気量1600cc級の小型セダンで、国内市場でも「カロス」という名前で販売されたことがある。

これに関連し韓国GMは、今回米国でリコールされた車両は国内の販売車両とは関連がないと22日、明らかにした。

韓国GMは、「米国でリコール措置されたアベオは、以前GMデウの時代に富平工場で生産された車両で、北米輸出用モデルにのみ適用された部品が製品の欠陥を引き起こしたもの」と説明した。

韓国GMはこのような説明にもかかわらず、GMの大規模リコール事態による波紋に神経をとがらせている。GMは今年に入って合計30件のリコールを発表しており、北米地域の累積リコール台数も総1580万台に増えることになった。

先立って、現代自動車も北米市場でスポーツユーティリティ車両(SUV)「ツーソン」のエアバッグから欠陥が発見され、14万台の車両をリコールする計画だと明らかにしたことがある。現代車はツーソンの運転席側エアバッグが組立の過程で運転台にしっかりと固定されず、衝突する場合に運転者を負傷させる危険があるとし、米国道路交通安全局にこのようなリコール計画を通報した。リコール対象車両は2011~2014年のツーソンモデルで、2011年1月から昨年12月まで韓国の蔚山工場で生産された後、現地に輸出された車両だ。

現代車が事前にリコールを実施したのは、米国GMが部品欠陥に対する遅い対応で巨額の罰金を払うことになったことと無関係ではないという分析が多い。現代車側は、「エアバッグの欠陥により事故が生じ、負傷が発生したという報告は未だなく、エアバッグ自体に欠陥があるのではないため、簡単な操作で欠陥を是正できる」と明らかにした。しかし2009年、日本のトヨタの大規模リコール事態のように、国内の自動車メーカーもリコールにより予測できないリスクに直面するかもしれないという警戒心が高くなってる。

国内市場でも最近、安全意識に対する社会的関心が高まりつつ大規模なリコール措置が相次いでおり、今年に入り自動車のリコール件数は50万台に肉迫すると集計された。

22日、交通安全公団の自動車欠陥申告センターによると、今年に入り4月まで国内のリコール車両は合計42車種・37万3666台に達すると確認された。

このうち国産車は4車種・34万4333台で、輸入車は38車種・2万9333台であることが分かった。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者/ソ・ドンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-22 17:31:15




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