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サムスン重工業、3兆ウォンのプラント・船舶受注が目前…ほぼ1年ぶり


1年あまりのあいだ受注が皆無だったサムスン重工業は、一両日中に大型海洋プラントと液化天然ガス(LNG)船などを相次いで受注する見通しだ。モザンビークのFLNG(浮遊式のLNG生産・貯蔵・荷役設備)プラントとモナコの大型LNG船など、サムスン重工業が近々受注することが有力なプロジェクトの合計は、少なくとも30億ドルに達している。サムスン重工業の相次ぐ受注が、造船業界が受注の絶壁を終えて回復に転じるきっかけとなるかが注目される。この受注額は現代重工業グループと大宇造船海洋が今年に入って受注した合計額(33億ドル)に迫る規模だ。

27日、関連業界によるとサムスン重工業は最近、世界の主要な商業銀行を相手に、26億~27億ドル規模の海洋プラント事業と関連した契約履行保証(Performance Bond/Pボンド)と、前払金の還付保証(Advanced Payment Bond/APボンド)の発行条件などを要請した。これとあわせてサムスン重工業は、会計法人を相手に事業性評価用役業者の選定手続きを進めていることが確認された。これは経済性があるのかを調べる作業で、受注を前提としたコンサルティングだ。

造船業界の関係者は、「サムスン重工業がイタリアのENI(Ente Nazionale Idrocarburi)社のモザンビーク海上ガス田開発事業に関連する大型海洋プラントを、事実上は受注した」とし、「まもなく発表があるだろう」と語った。今回の事業は、モザンビークの海域で天然ガスを開発する「コーラルプロジェクト」でFLNGを建造する事業だ。総事業規模は52億~54億ドル程度と知られており、サムスン重工業の受注分は半分ほどの26億~27億ドルと伝えられた。

PボンドとAPボンドは、発注者が発注した契約を有効化させるために、受注した企業に要求する必須の項目だ。海洋プラント分野でAPボンドは、商船建造に必要な前受金返還保証(Refund Guarantee/RG)に該当する。

サムスン重工業は仏テクニップ(Technip)社と日本のJGC(日揮)とコンソーシアムを組んで、モザンビーク海洋プラント事業の受注のために努力を傾けてきた。

サムスン重工業はこれとは別に、モナコのガスログ(GasLog)社から大型LNG船2隻をまもなく受注することが分かった。 LNG船の相場は隻当たり2億ドルであることを考慮すれば、4億ドル規模の契約だ。香港の海運会社であるOOCL(東方海外貨櫃航運公司)は大型コンテナ船6隻の発注を検討していることが伝えられ、サムスン重工業が最終受注できるかが注目される。

サムスン重工業はまた、印ゲイル(GAIL)社とLNG船9隻の受注交渉を進めている。造船業界では、モザンビークのFLNGとモナコのLNG船は、早ければ10月中に正式な受注発表があると予想している。

現代重工業と現代尾浦(ミポ)造船は、サウジアラビアの船主とガス船・タンカー船の受注交渉を行っており、受注は有力だと伝えられた。このほかにも、英BP社が推進している「マッドドッグ2(Mad Dog Phase 2)」プロジェクト(メキシコの半潜水式石油生産設備)は10億ドルに規模を半分に減らして推進しており、国内造船企業の受注が有力な状態だ。
  • 毎日経済_パク・ヨンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-09-27 21:38:29




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