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国民年金の目くらまし…中小型株1兆買ったと言うが


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国民年金は、今年に入って8月までに4583億ウォンに達する中小企業の株式を売って、有価証券市場内の小型株とコスダック市場安を主導したことが分かった。国民年金の投資が大企業に集中し、有望中小企業の資金源が枯渇しているという指摘が続いたが、国民年金は最近6ヶ月間に1兆ウォンを中小型株に投資したとし、このような指摘は事実ではないと反論してきた。しかし、実際には国民年金が中小企業の株式を売り続けていたことが明らかになり、世論を糊塗したという批判を避けることは難しくなった。

7日、共に民主党のオ・ジェセ議員が国民年金から提出を受けた資料によると、今年に入って8月までに国民年金は、有価証券市場に上場している小型株を968億ウォン売り越した。有価証券市場の小型株と同様に、中小企業が布陣したコスダック市場でも同じ期間に3615億ウォン分を売った。

国民年金は今年の初め、収益率向上のために株式投資戦略を、個々の銘柄中心から市場の騰落を追う指数追従方式(パッシブ)に切り替えると発表した。これ以来、大型株で構成されたコスピ200指数などに対する追従速度を上げた結果、有価証券市場内の小型株とコスダック銘柄が無視された。国民年金の中小企業への無視は、今年の下半期に入って公論化され始めた。国内資本市場で最大の仕手である国民年金が大企業中心の投資に転換するやいなや、資産運用業界もこのような流れに追従し始め、結果的に中小企業の株価は苦戦を免れないという指摘が相次いだ。

このような批判が続いたことから、国民年金は先月23日に「今年3~8月の間に有価証券市場の中小型株とコスダック株式を1兆ウォン分買い入れた」と釈明した。国民年金は、このような買収規模は同じ期間の大型株購入額の約20倍に達するとして、批判世論を払拭させた。

しかし、国民年金がオ・ジェセ議員室に提出した資料を見ると、国民年金はこの期間中に中小型株の投資ではなく、中型株の投資にまい進していたことが分かった。国民年金は今年に入って9343億ウォン分の中型株を購入したことに対し、小型株は968億ウォン分を売った。コスダック市場でも3615億ウォン分を売り越した。

有価証券市場の中型株のいくつかを見ると、斗山インフラコア、GS建設、LG商社、SKケミカル、錦湖タイヤ、大韓航空、現代尾浦造船などの大企業の系列会社がたくさんある。したがって国民年金は、事実上は大企業が集中している中型株を1兆ウォンぶん買い、本当の中小企業が布陣した小型株は売ったが、中小型株にあわせて1兆ウォン買ったと反論して世論を糊塗したわけだ。オ・ジェセ議員は、「国民年金は社会的責任までを考慮して投資しなければならない」とし、「目の前の利益率のみに汲々として、中小企業への投資割合を減らすのではなく、見込みのある中小企業を発掘して投資しなければならない」と指摘した。
  • 毎日経済_オ・スヒョン記者/キム・ヘスン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-07 23:57:47




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