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未来アセット、インドのスーパーリッチを惑わす…受託額1兆突破

インド進出10年めでファンド受託額1兆突破/金融危機にも投資増 

  • 未来アセット、インドのスーパーリッチを惑わす…受託額1兆突破
未来アセット資産運用インド法人のファンド受託額が1兆ウォン(1兆110億ウォン・609億ルピー)を突破した。朴炫柱(パク・ヒョンジュ)未来アセット金融グループ会長(写真)がインド市場への参入10年めで成し遂げた快挙だ。インドのスーパーリッチを中心に、3桁ファンドの収益率が口コミに乗って個人顧客が殺到したおかげだ。

国内資本市場では、国外への進出と海外事業の拡大を望んでいるが長い間はっきりとした成果を出せずにいる金融機関に、朴会長が一つの解決策を提示したという評価が出ている。

19日、未来アセット資産運用によると、インド現地法人の株式型公募ファンドへの新規流入資金が今年だけで5000億ウォンを超え、受託額は1兆ウォンを突破した。未来アセット資産運用の関係者は「今年、インド現地法人の未来アセット・エマージングブルーチップファンドと未来アセット・インディアオポチュニティファンドにそれぞれ2600億ウォンと1500億ウォンが流入し、全体の受託額は1兆ウォンを超えた」と明らかにした。

未来アセット資産運用のファンドは高い収益率に支えられ、現地で人気を集めた。未来アセット資産運用インド法人の代表ファンドである「未来アセット・エマージングブルーチップファンド」は9月末時点で、3年と5年ものの収益率はそれぞれ203%と268%だ。別の株式型ファンド「未来アセット・インディアオポチュニティファンド」の収益率はそれぞれ105%と158%で、これらのファンドの両方ともに現地で同じタイプのなかでは利回り1位を記録している。

このような収益率が徹底した階級社会であるインドで、最上流層のバラモンとクシャトリヤ階級を中心に口コミで広がった。スーパーリッチが金を任せるやいなや、中上流層の顧客までが殺到して短期に受託額が急増した。

インドのファンド市場は総266兆ウォン規模で、2014年以降は毎年25%以上の高速成長をしている。最近は基準金利(6.25%)が6年ぶりの最低値を記録するなど、金利引き下げ基調が続き、株式への関心が高まる傾向にある。

朴会長がインド市場に注目し見始めたのはなんと11年前のことだ。 2005年からインド市場進出のために現地の資産運用会社の買収を検討し、2006年に法人設立を決定した。朴会長は当時、インドに飛んでインドの金融監督庁に直接設立申請書を提出する情熱を見せた。

翌年の2007年11月にオープンした現地法人は、既にインドに位置していたグローバル資産運用会社であるプルデンシャル、テンプルトン、リライアンスよりも大きな規模の資本金500億ウォンで出発した。

朴会長は徹底的に「現地化」戦略を展開した。韓国本社からは最小限の役職員だけを送り、ほとんど現地の専門家を採用した。現在、現地法人の代表をはじめ従業員83人のうち82人がインド人で、彼らが直接ファンドを設定して運用するシステムを構築した。続いてファンドを販売するために、インド全域を回ってファンドを広報した。現在はコタク銀行、マヒンドラ銀行、シティバンクなど、ほとんどの現地金融機関をファンド販売店として確保している。

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  • < 未来アセット資産運用インド法人の代表ファンドの現況 / 未来アセット資産運用インド法人の年度別の受託額 >

危機もあった。 2008年の世界金融危機以降はほとんどのグローバル資産運用会社が収益構造の悪化でインド市場から撤退したり、合弁法人に転換した。しかし朴会長は、インド市場の可能性を信じて投資を継続した。金融危機当時も朴会長は「ブリックス(BRICS/ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカなどの新興経済5カ国)の底力を信じる」と言って成長を確信していた。

その結果、未来アセット資産運用インド法人は、現在はインド国内唯一の独立した外国資本の運用会社として残り、グローバルな運用会社と肩を並べている。

特に通貨危機を乗り越えた韓国資本市場と金融会社の成長ストーリーとノウハウは、インドの経済人らと金融業界の「ロールモデル」として認識されるほど関心が熱い。インド最高の大学であるムンバイ大学では、韓国の経済成長の内容を個別に扱うほどだ。このような関心が自然に未来アセットファイナンスグループと未来アセット資産運用に対する高い信頼につながっているという話だ。

一方、未来アセット資産運用は2003年に香港を皮切りに積極的に国外進出を試みており、米国・カナダ・中国・ブラジルなど世界12カ国にネットワークを有する世界的な運用会社に成長した。

国外法人の受託額は8月末時点で12兆ウォンを超え、国外ファンドの割合は全体資産109兆ウォンのうちの約30%を占めている。今年だけでも5兆5000億ウォン以上増えて、成長は加速する傾向にある。
  • 毎日経済_キム・ヒョヘ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-19 20:34:05




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