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現代重工業チョン・ギソン専務、グループの将来語り強い存在感見せる


  • 現代重工業チョン・ギソン専務、グループの将来語り強い存在感見せる
「アラムコ(Saudi Aramco)との合弁は現代重工業の未来だ」。

鄭夢準(チョン・モンジュン)現代重工業大株主の長男であるチョン・ギソン専務(船舶・海洋営業部門統括部門長、写真)は19~20日の二日間、慶尚北道の慶州で開かれた世界造船所代表者会議(JECKU)で強い存在感をあらわした。新任のカン・ファング代表取締役が「労使・安全・技術」などの組織内部の問題解決に力点を置いたなら、チョン専務はグループの将来を語って目を引いた。彼が考える現代重工業の未来に、自然に会議の出席者たちの耳目が集中した。

チョン専務は19日の歓迎夕食会に先立って記者らと会い、造船業界が直面している現実と危機突破のための独自の解決策を詳細に説明した。チョン専務が記者の前で個人的な考えを長時間語ったことは異例のことだ。

まず現在の市場の状況についてチョン専務は「とても難しい」とし、「わが社の能力と事業の地位を守るために、最悪の市場状況を想定しながら準備するつもりだ」と述べた。チョン専務は現代重工業がとってきたこれまでの事業戦略についても反省した。造船事業に重点を置いたことから、他の事業にも影響を受けたという指摘だ。チョン専務は「今まで造船事業に埋没していた」とし、「建設機械と造船は全く異なる分野だが、ひとつの企業が制裁を受ければ企業全体が制裁を受けるなど、不要な制約を多く受けてきた」と語った。それとあわせてチョン専務は、「今は本当に多角度から、わが社の事業を最も効率的に行うことができる方法を見つけなければならない状況にまできた」とし、「事業を最も効率的に運営できる方法を探して推進しなければならない」と強調した。これと関連して現代重工業は最近、非造船事業分野である電気電子システム事業部と建設機械事業部などを分社する案を検討している。チョン専務は現代重工業の未来を、サウジアラビア国営エネルギー企業のアラムコと推進する協力事業に求めている。

チョン専務は昨年11月、サウジ本社でアラムコと包括的・戦略的協力関係を構築することで覚書(MOU)を締結した。サウジアラビア現地に合弁造船所を設立し、サウジアラビアで発注する船舶の優先受注権を確保する目的だ。アラムコとの合弁はチョン専務が作った作品だ。

しかし、チョン専務は合弁事業の具体的な方法と時期については言葉を慎んだ。

1982年生まれのチョン専務は、2009年1月に現代重工業の財務チーム代理として入社した。 2014年10月、常務補を経ずに直接常務に昇進した。昨年11月の定期役員人事で船舶営業を統括する専務に一段階上がった。
  • 毎日経済_ムン・ジウン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-21 16:55:18




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