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サムスン電子、Galaxy S8に人工知能搭載の勝負手


「ギャラクシーS8は向上した人工知能(AI)技術が特徴の製品になるだろう。」(イ・ギョンテ サムスン電子無線事業部常務のウォールストリート・ジャーナルとのインタビューから)。

サムスン電子が早ければ来年2月に発売すると予想されるギャラクシーS8の最大の武器は、人工知能をベースにした「音声インターフェイス」、つまりパーソナルアシスタント機能に凝縮される。このためにGoogleのPixelフォンなどの競合製品と、どのような差別化を行うのかに関心が集まっている。サムスン電子無線事業部の高位関係者らは最近、「ギャラクシーS8の成功にサムスン電子の死活がかかっている」と期待感を高めている。

まずギャラクシーS8に搭載される「サムスンAI」(仮称)は、去る9月、先に市場に出たGoogleアシスタントに比べ、言語面で競争力が高いと評価されている。さまざまな言語で発売され、特に新興国で有利な位置を先取りする可能性が高い。

サムスン電子はまた、サムスンAIと自動的に接続される各パートナー、例えばウーバー、カヤック、ホテルズドットコム、アマゾンなどの生態系を構築するために全力を尽くしており、他の人工知能のスマートフォンよりも幅の広いサービスが実施されると期待される。

1日、サムスン電子と関連業界によると、北米市場で出荷されたGoogleの人工知能携帯電話Pixelは、現在英語のみをサポートしており、向後はヒンディー語のリリースを推進しているのが精一杯だ。

しかしサムスン電子は、早ければ来年2月頃に最大11言語でのサービス(現在のギャラクシーSボイスサービス基準)が可能なサムスンAIを搭載したギャラクシーS8を登場させる見通しだ。サービス言語は韓国語をはじめ、中国語、広東語、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、日本語などだ。英語圏の国を除くアジア・中南米・ロシアなどの、新興国の人工知能スマートフォン市場で競争することになるGoogle Pixelに比べて競争力があると思われる。

ただし言語の多様性の面だけを見れば、アップル社のiPhoneに押される。アップルは来年下半期に人工知能機能を強化したiPhone 8をリリースする予定だ。アップルの音声サポートサービス「シリ(Siri)」にはまだ人工知能機能はないが、言語サポートは17種可能だ。これに人工知能機能が加われば、ギャラクシーS8をこえるかもしれない。

このためにサムスン電子は「サムスンAIの生態系」の確保に全力を注いでいる。アップルペイよりもサムスンペイの生態系がはるかに膨大で取引量も多いように、サムスンAIパーソナルアシスタントもアップルSiriパーソナルアシスタントよりもはるかに多くの取引先を確保することを目的としている。

サムスン電子の関係者は、「人工知能パーソナルアシスタントは現実世界の社長が秘書に指示するように、日常的言語で話しても聞き取ることが長所」だとし、「例えばギャラクシーS8のユーザーはスマートフォンに複雑な命令を行っても、これを実行することができる」と明らかにした。

例えば「今の季節に合った果物を買って友達の某教授に送ってくれ。キム・ヨンラン法のために金額は3万ウォンを超えるとダメ」というコマンドを実行することができるというわけだ。このすべてのプロセスは一回の命令で終わる。ショッピングモールアプリをインストールして商品を検索し、価格設定を行ってカード情報を入力するなどの複雑な手順は必要ない。

サムスンの関係者は「人工知能機能を使用して、多様で便利なサービスを提供することができる生態系を作ることが目標」だとし、「ショッピングやホテルの予約だけでなく、交通・航空・金融などのさまざまな業務を長期的に人工知能と接続させる計画」だと述べた。
  • 毎日経済_シン・ヒョンギュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-01 23:39:40




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