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フェイスブックの「SNOW」買収提案を拒否したネイバー李海珍


  • フェイスブックの「SNOW」買収提案を拒否したネイバー李海珍
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世界最大のソーシャルネットワークサービス(SNS)企業Facebook(フェイスブック)がネイバーの動画チャットアプリケーション「SNOW(スノー)」の買収を推進したが失敗に終わったことが分かった。

テッククランチなどの外信によると1日、フェイスブックは去る第2四半期にスノーを買収しようとしたが、親会社であるネイバーの拒否で失敗した。フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ創業者兼最高経営責任者(CEO)が李海珍(イ・ヘジン)ネイバー議長に直接電話をかけて「スノーを買収したい」と提案したが、李議長は「スノーは第2のラインに成長する可能性を備えている」と拒否の意思を明らかにしたことが分かった。

スノーはネイバーの子会社であるキャンプモバイルが開発し、サービスする動画通信アプリだ。 10秒前後の短い動画や写真を撮影した後、各種ステッカーと絵などを適用したり変形して、他の利用者と共有することを可能にする。 200以上の動物のマスクと36種のフィルターを利用して映像を飾ることができることが特徴だ。米国の写真・動画共有メッセンジャーであるスナップチャットと類似していることから「アジア版スナップチャット」とも呼ばれる。

先だって、ザッカーバーグCEOは2013年にSnapchat(スナップチャット)の買収を提案したが断られたことがある。当時、ザッカーバーグCEOはスナップチャット買収に30億ドル(約3兆4200億ウォン)を提示したが、創業者のエヴァン・スピーゲル氏が拒否して失敗に終わったことがある。現在、スナップチャットの企業価値は約250億ドル(約28兆5500億ウォン)と評価されている。

スノーは昨年9月に出荷されたが、今年に入って国内をはじめ日本や台湾などで爆発的に利用者数が増えている。特に海外の利用者が利用者全体のうち70%を占めて、日本での人気が高い。日本・中国・東南アジアなどで加入者8000万人を確保して、毎月1000万件ずつダウンロード数を増やしている。日本の日経が去る7月に発表した青少年の人気ブランドランキング調査「2016 U-19ヒートランキング」で55.7%という圧倒的な支持率で1位を占めたりもした。

李議長は去る7月、ラインを上場した日に記者らと会って「スノーとネイバーウェブトーンやVアプリなど、もうひとつのラインとして成長できるサービスを着実に育てていく」と明らかにした。その後、ネイバーモバイル分野の子会社であるキャンプモバイルからスノーを分離して独立法人を作り、ラインを通じて46億円(約500億ウォン)の投資を決定した。

現在、ラインがスノーに付与した価値は1億8000万ドル(約2000億ウォン)に達する。しかし市場はこれよりはるかに高く見ている。証券会社はスノーの価値を3兆ウォン以上にまで見ている。

グローバルな投資銀行の野村は昨年9月に公開したネイバーの企業分析レポートで、「ネイバーの目標株価をこれまでの90万ウォンから100万ウォンに引き上げた」とし、「理由はスノー」だと明らかにした。野村は「これまではスノーの価値を目標株価に反映していなかったが、アジア地域でのスノーのユーザー数が急速に増加している」とし、「これを勘案してスノーの価値3兆ウォンを目標株価に反映した」と説明した。

利用者1人当たりの売上げの値を1万8000ウォンで算定して、1億6300万人まで増えるという見通しを乗じた数値だ。野村は「フェイスブックとインスタグラムが最新のビデオ録画機能をプラットフォームに追加したが、ユーザーのトラフィックは大きく増えななかった」とし、「スノーに脅威を加える可能性は低いと思われる」と述べた。

フェイスブックの買収提案についてネイバーの関係者は、「スノーが複数の会社からラブコールを受けたのは事実」だとしながらも、「特定の企業の名前を挙げるのは適切ではない」と述べた。

スノーにはフェイスブックだけでなく、テンセント(騰訊控股)やアリババ(阿里巴巴集団)などの中国の情報技術(IT)企業も関心を示したと伝えられた。
  • 毎日経済_オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-01 19:49:44




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