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住宅ローン5%突破…市場の混乱に乗じた銀行の暴利

◆ 住宅ローンの利子すでに5% ◆ 

  • 住宅ローン5%突破…市場の混乱に乗じた銀行の暴利
  • < A市中銀行の住宅ローン金利推移 >

「チェ・スンシル事態」と「トランプ発インフレ不安」など市場の混乱に乗じて、銀行業界の住宅ローンの金利が暴走している。

国内経済最大のアキレス腱である家計負債の大部分を占める住宅ローンの金利が5%台を突破して高騰するなど、手綱を解かれた貸出金利のために深刻な後遺症が懸念されるという指摘だ。中産階級の人気を呼んだ2%台半ばの長期固定金利商品である「ポグムチャリ(安息)ローン」と適格貸出を事実上中断した状況で、各銀行が貸出金利を急激に上げたことから不動産市場が冷え込み、家計負債の不健全化が急進行する二重衝撃波が国内経済を根こそぎ揺るがすことがありうるからだ。

16日現在、KEBハナ銀行の代表的な固定金利の住宅ローン商品である「KEBハナ混合金利モーゲージローン(5年固定混合)」貸出金利は5.18%に達している。これは2014年1月以来の2年10ヶ月ぶりで最も高い金利水準だ。

韓国銀行の基準金利は現在1.25%で、2014年の基準金利(2.5%)の半分水準に確認落ちたものの、住宅ローン金利は当時の水準とほぼ同じか上回っている。 KB国民銀行の「フォーユー(For You)長期借入金(5年固定混合)」金利も8月の3.98%から11月は4.48%に上昇した。

このように銀行業界の住宅ローン金利がいっせいに高騰し、銀行の金利商売は度を越しているのではないかという批判の声が水面上に上がっている。

実際に、KB国民銀行が住宅ローンの資金調達のために発行した金融債金利は、この3ヶ月間で1.4%から1.79%に上昇した。しかしKB国民銀行は、この期間中に高くなった調達金利を貸出金利にそのまま反映する一方で、加算金利までを2.58%ポイントから2.69%ポイントに追加で上げた。

そのうえ国債金利は連日年中最高値を記録し、銀行業界の追加金利の上昇を予告している。

この日、国債3年物の金利は前日よりも0.054%ポイント上昇した(債券価格の下落)1.689%を記録し、14日に記録した年間最高値を更新した。

家計貸出の急増をやわらげるための金融当局の融資総量規制の動きを口実にして、各銀行が貸出金利の引き上げに乗り出しているという指摘もある。建設業界は相次ぐ政府の規制の中で、住宅担保ローンの金利が突きあがるやいなや、住宅市場が急冷するかと緊張しつつ金融当局の「窓口規制」に不満を示している。

ある建設会社の関係者は、「銀行が独自のリスク管理のレベルで加算金利を上げたことも問題だが、金融当局が事実上は市中銀行の中途金貸し出しを制限するための窓口規制に乗り出しているというのが建設業界の視角」だとした。
  • 毎日経済_キム・ギジョン記者/チョン・ソグ記者/パク・ユン例記者/パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-16 17:58:13




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