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現代商船、11月に「運命の航海」…「海運同盟」加盟難航


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「韓進海運米州路線M&Aの失敗、6四半期連続の営業損失」。

韓進海運の崩壊で国内第1の国籍船社に登壇した現代商船は再び岐路に立った。韓進海運の米州路線などの資産買収戦では中堅船社のサムラマイダス(SM)グループに押され、第3四半期の業況不振で2303億ウォンの営業損失(連結財務諸表基準)を出して6四半期連続赤字を記録した。危機を克服するための最後のチャンスは海運同盟(2Mアライアンス)への加入だ。今月内の交渉妥結を目指しているが、運航船舶を分配する案をめぐって終盤で難航している。 2Mは来年4月に新しい同盟の発足を控えており、現代商船は今月中に合意を完了してこそ電算網の構築などを通じた円滑な同盟の構築が可能だ。

ふつう世界の船社は他の船社と同盟を結び、自分の船に別の会社の荷物を載せる方式で営業網を広げる戦略を使用する。現代商船は世界最大の市場シェア(28%)の2Mに登録すると、2Mが保有している超大型船舶を活用してコストを削減し、サービスの競争力を高めることができる。しかし船舶配分の交渉で双方の立場が異なり難航している。 2Mは、米州路線の船腹量(船舶積載量)のうち2万TEU(1TEUは20フィートの長さのコンテナ1個を積むことができる規模)のみを現代商船に分け与えられるという立場であるのに対し、現代側は3万~4万TEUは必要だと真っ向から対立していると伝えられた。

海運業界の関係者は、「2Mでは現代商船が追加で船台を増やさないという条件で海運同盟加入を許諾するという条件を新たにつけたと聞いている」とした。これは法定管理前の韓進海運のレベル(61万TEU・世界7位)で、船台の拡張を狙う現代商船としては受け入れることはできない状態だ。現在、現代商船の船腹量は総45万TEUで、世界13位にとどまっている。現代商船の関係者は「2Mの真偽を把握して、活発に意見を交わしている」と語った。

2Mへの登録が失敗に終わったら、現代商船は当分のあいだ単独運航に乗り出し、今後は他のアライアンスへの参加を狙うものと観測される。しかし海運の合従連衡が強まっている中で、「一人」運航では営業網を拡大するのは容易ではないという見方が支配的だ。

現代商船の関係者は、「産業銀行の出資転換などで上半期に2000%を超えた負債比率は186%に低下した」とし、「財務構造を固めつつ経営安定化を模索する方針」だとした。

もう一つのカギは現地の営業前進基地を拡充するものだ。

今回の韓進海運の米州路線買収戦で大韓海運に米西部ロングビーチターミナル持分(54%)優先買収資格をわたしたのは、現代商船の立場からは骨のいたむ部分だ。現代商船の関係者は、「大韓海運ロのングビーチターミナル買収過程を見守った後に、合理的なレベルで価格が形成されると再度買収を打診する」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-16 17:28:20




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