トップ > 数字経済 > 統計 > 住宅価格が20%下落すれば金融界の損失は29兆ウォン

住宅価格が20%下落すれば金融界の損失は29兆ウォン


  • 住宅価格が20%下落すれば金融界の損失は29兆ウォン
住宅価格が急落すれば金融界の損失も幾何級数的に増加し、金融危機まで発生する可能性があるという研究結果が出た。

国会予算政策処は29日、「住宅価格の変化が家計負債と金融の安定性に及ぼす影響」報告書でこのような内容の家計負債ストレステスト結果を発表した。このテストは、1997年の通貨危機当時、1年間で全国の住宅価格が平均13.1%(ソウルは14.9%)下落したことを勘案し、住宅価格が2015年基準で20%急落すれば、その影響がどうなるかを分析した報告書だ。

分析の結果、負債返済のために保有している不動産を現在の価格の70%水準で処分し、金融資産をすべて負債を返済するのに使うと仮定した時、住宅担保融資を多く保有する高危険世帯は、すべての資産を売却しても返済できないという金融界の融資規模が最大28兆8000億ウォンに達した。万一、住宅価格の下落幅が首都圏の10%、地方は20%で差が出たなら、金融界の損失額は24兆8000億ウォンとなった。

28兆8000億ウォンの損失を想定した時、国内銀行の国際決済銀行(BIS)基準の自己資本比率は2.0%下落し、11.94%に達した。銀行の健全性を示すBIS比率は10%を超えると、金融監督院1等級基準に該当する。

問題は、住宅価格の下落が企業不良と結合される時だ。大企業の不良が発生すれば、国内銀行のBIS比率は平均0.9%下落する。したがって、住宅価格が20%急落しながら、大企業が共に不良化すれば、全体の銀行界のBIS比率は11%で、このうち特殊銀行は9.6%に低下する。市中銀行や地方銀行は大丈夫だが、特殊銀行(農協・水協・企業・産業銀行)の安定性が揺らぐ。
  • 毎日経済デジタルニュース局 イ・ミョンジュインターン記者 / 写真=MBN放送映像キャプチャ | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-11-30 09:31:40




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア