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「韓国外車事情」…飛ぶように売れる高級大型セダン、昨年同期比で2倍以上


  • 「韓国外車事情」…飛ぶように売れる高級大型セダン、昨年同期比で2倍以上
  • < 上からジェネシス EQ900、ベンツ Sクラス、BMW 7シリーズ >

国内の高級大型セダン市場が急速に拡大している。原油安基調に加え、高級輸入車の需要が急増しているからだ。これに加えて、これまでの強者だったドイツ企業のほかに韓国・米国・英国メーカーまでが加勢して、市場は過熱様相を見せている。

2日、韓国自動車産業協会と韓国輸入自動車協会によると、ベンツ、BMW、ジェネシスなどの高級自動車ブランドが今年の10月までに販売したフラッグシップセダン(ブランド代表セダン)は2万9533台だ。前年同期(1万4801台)に比べて2倍以上に増えた。

継続する原油安基調は、高級大型セダン市場の成長の主な原因としてあげられる。主要な高級大型セダンの燃費はリッター当たり10キロ前後で、リッター当たり20キロを超える最近のエコカーに比べて著しく低い。しかし5年前はリッター当たり2000ウォンを超えた原油価格が、昨年初めには1400ウォン台にまで落ちて以来、現在までそのレベルを維持しており維持費用に対する負担は大幅に減少した。

輸入車が以前よりありふれたものになったことも、高級大型セダンの需要が増える理由だ。

国内新車市場で輸入ブランドが占める割合は、2010年の6.92%から昨年は15%まで増加した。新たに売れる車6~7台のうち1台が輸入車であるわけだ。このことから、輸入車だけでは他人と差別化できないとの認識が広がり、高級輸入車の需要が増えているわけだ。市場調査機関のIHSは、今年は923万9365台規模だった高級車市場が2020年には1000万台を突破すると予想した。

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昨年、現代自動車が高級ブランドとして立ち上げたジェネシスのフラッグシップセダン「EQ900」は、今年の高級大型セダン市場の成長を牽引した。

現代自動車で「エクウス」として販売された昨年1~10月(4412台)よりも5倍近い2万1365台が今年10月までに販売された。海外に輸出された量も7~10月1590台で、前年同期のエクウスの成績(550台)をはるかに上回っている。

高級セダン市場の最強者だったベンツSクラスは今年に入って10月までに6050台が売れ、前年同期よりも販売台数が33%減少した。しかしながら、最高3億ウォンを越える「マイバッハSクラス」がそれでも620台以上売れるなど、健在を誇示している。ベンツSクラスを猛追しているBMW 7シリーズは今年10月までに2218台が売れ、前年同期(1425台)と比較して56%増加した。

英国や米国などのブランドも加わっている。英国ブランドのジャガー XJは、世界3大自動車デザイナーのイアン・カラムがデザインした差別化された外観を打ち出している。米国ブランドのキャデラックとフォードも最近、1億ウォンに満たない「CT6」と「コンチネンタル」で挑戦状を差し出した。

プロモーション競争も熱くなっている。 BMWは7シリーズを36ヶ月リースする顧客が、残価補償型運用リースを条件に先払い金を30%だけ出せば1年のあいだ月のリース料金を全額支援する。ジャガーは買い取りの条件で36ヶ月リース時に6ヶ月分のリース料を支援する。メルセデス一部のディーラーは、2016年式のSクラスに対して1000万ウォン相当のプロモーションを提供している。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-12-02 16:04:23




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