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「激化するボイラー市場」…3位リンナイの追撃

研究開発・M&A・攻撃マーケティング「3社3色」 

  • 「激化するボイラー市場」…3位リンナイの追撃
本格的な冬を迎え、ボイラーの需要が増える中、今年は国内ボイラーメーカー間の競争がひときわ興味深く展開されている。企業が各社製品の広報に熱を上げる中、「ビッグ3」の実績変化が人目を引く。

これまで国内ボイラー業界を代表する企業は、キョンドンナビエンとキトゥラミだった。3~4年前にはキョンドンナビエンとキトゥラミが3000億ウォン台の売り上げを維持し、二転三転する姿だったが、最近では両社間の格差が広がった。

金融監督院によると、昨年の個別実績基準でキトゥラミは、売上高2533億ウォン、営業利益67億ウォン、当期純利益176億ウォンを記録した。売上高が前年比で12%減少する間、営業利益が半分に激減した。これに比べて、競合他社のキョンドンナビエンは、売上高4483億ウォン、営業利益208億ウォン、当期純利益193億ウォンの実績を上げた。創業以来最高の業績だ。

ここにリンナイコリアの追撃が勢いを増す。日本系のリンナイコリアは昨年に3134億ウォンの売上高を達成した。積極的な営業のおかげで、リンナイコリアは2013年に60億ウォンにとどまっていた営業利益(売上高の2.1%)が昨年、129億ウォン(売上高の4.1%)まで上昇した。当期純利益も107億ウォンだ。昨年の売上高と営業利益だけを見れば、リンナイコリアがキトゥラミを上回っている。ただし、リンナイコリアは全体売上高で主力であるガスレンジの占める割合が40%ほどであるため、ボイラー専門業者であるキョンドンナビエンやキトゥラミよりボイラー部門の売上高は少ない。

業界では、3社の入れ替わった実績が経営戦略の差から始まったと評価する。キョンドンナビエンが研究開発(R&D)に集中し、キトゥラミは買収合併(M&A)に力を注いだなら、リンナイコリアは攻撃的な営業の歩みを見せた。ある業界関係者は、「ボイラー市場は、1~2位のキョンドンナビエンとキトゥラミをリンナイコリアが追撃する構造だ」とし、「キトゥラミの売上高が停滞した間に、リンナイコリアがボイラー市場シェアの拡大にも乗り出した」と伝えた。
  • 毎経エコノミー チョン・ダウォン記者
  • 入力 2016-12-12 07:55:18




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