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市中の現金100兆ウォン、過去最大でも金は回らない


  • 市中の現金100兆ウォン、過去最大でも金は回らない
韓国銀行によると、市中に解放されて流通している現金の総量を意味する貨幣発行残高は昨年末基準で97兆4000億ウォンと集計され100兆ウォンに迫り、過去最高を記録したことが17日、明らかになった。これは2015年末の86兆8000億ウォンより10兆6000億ウォン増えた数値だ。

通貨量の増加は5万ウォン札が主導したことが分かった。昨年1年間で5万ウォン札の発行量は23兆ウォンと、2009年の発行後、最大規模を記録した。5万ウォン札は昨年1年間に11兆ウォンが返還され、年末現在の残高は75兆8000億ウォンと、やはり過去最高に達した。昨年末の5万ウォン札の残高は1年前より11兆5000億ウォン増えた。

5万ウォン札を除く紙幣と硬貨には変化がないか、むしろ減少した。1万ウォン札の紙幣は昨年末の残高が16兆2000億ウォンと、1年前に比べ1兆ウォンが減った。5000ウォン札は1兆3000億ウォン、1000ウォン札は1兆5000億ウォンと、1年間で大きな変動がなかった。硬貨の残高にも変動がなかった。現金だけでなく預金残高などを合わせた広義通貨(M2)は昨年11月末基準で2406兆3935億ウォンに達し、2400兆ウォンのラインを初めて突破した。

しかし、お金がどれだけ回っているのかを示す指標は、過去最低レベルから抜け出せずにいる。本源通貨が通貨量をどれほそ創出する効果を出したのかを示す通貨乗数(M2 / 貨幣的ベース)は昨年11月基準で16.7と集計され、過去最低に落ちた。

通貨の流通速度(国内総生産 / M2)も、昨年第3四半期基準で0.69まで下落し、歴代最低を記録した。預金転換も昨年11月基準で3.8回と集計され、1カ月前より0.2回上昇したが、まだ歴代最低水準から大きく抜け出せずにいる。
  • 毎日経済 デジタルニュース局 / 写真=毎経DB | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-01-17 08:32:53




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