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韓国でヨーロッパ産輸入車のシェア伸びる 韓国車はヨーロッパ市場で不振

欧州車躍進、韓国で初の10%台/現代自動車、欧州で不振...i20で反撃 

  • 韓国でヨーロッパ産輸入車のシェア伸びる 韓国車はヨーロッパ市場で不振
韓・EU自由貿易協定(FTA)が発効されて来る7月1日に満3年を迎えるなか、FTA効果による韓国と欧州車の悲喜が交錯している。ドイツ・英国などの欧州車メーカーが関税引き下げによって、韓国市場でのシェアを大きく伸ばしていることに比べ、現代・起亜自動車などの韓国車メーカーは、ヨーロッパでFTAによる恩恵の効果を大きく享受できずにいることが分かった。

輸入自動車協会によると19日、今年1~5月の韓国市場で欧州産自動車は総6万2089台が販売され、全体の自動車販売(56万1160台)のうち11.1%のシェアを記録した。韓・EU FTAが発効する直前の、2010年のシェア(4.5%)と比較すると約3倍近くに増えた数値だ。このような傾向が続くと、欧州車の韓国市場シェアは今年、史上初めて10%台を突破すると見られる。1~5月に販売された欧州車のうち、国家別ではドイツ車が計5万5719台販売されて(シェア9.8%)、圧倒的な強さを見せた。

ドイツのフォルクスワーゲン、アウディ、メルセデツ・ベンツと英国のジャガー、ランドローバーなどは、来る7月から適用される関税引き下げ分を反映し、早ければ来週中に主力モデルの車両価格引き下げを発表する予定だ。韓・EU FTAの規定にしたがって、7月から排気量1500㏄以上の欧州産自動車の関税率は現行の1.6%から全面無関税に、1500㏄未満の小型車両は現行の4.0%から2.6%にそれぞれ引き下げられるからだ。

一方、韓国を代表する現代・起亜自動車は、欧州市場の攻略が当初の期待とは異なりやや不振だ。現代自動車は今年1~5月の欧州市場で、前年の同期間より1.7%減少した17万4000台を販売するにとどまった。起亜自動車はそれなりに善戦し、前年比5.4%増の14万800台の新車を販売した。景気の回復傾向に力づけられて、今年1~5月の欧州市場の自動車販売台数(543万1900台)は前年比で6.9%増加した事実を勘案すれば、現代・起亜自の不振が特に目立つ。現代・起亜自は5月末現在、西ヨーロッパ市場で5.9%のシェアを記録中だが、これは韓・EU FTAが初めて発効した2011年(5.1%)と比べて大きく改善されていない数値だ。

現代・起亜自動車の欧州市場の不振は、戦略新車モデルの販売不振、円安効果を前面に出した日本車の攻勢、ディーゼル車を好む現地の消費トレンドなどがからみ合った結果だと分析されている。

現代自動車欧州法人でマーケティングを総括していたマーク・ホール副社長が今月初めに辞任したことも、業績不振の問責人事の性格が強いという分析が出ている。自国で生産した後に韓国に輸出する欧州車メーカーとは異なり、現代・起亜自は欧州現地生産の物量が多い点も、FTAによる恩恵が比較的少ない理由であると分析された。

こうしたなか、現代自は来月の出荷を控えた新型ジェネシスと、ヨーロッパ戦略モデルの新型i20を前面に出して、下半期の市場シェア回復に乗り出す計画だ。
  • 毎日経済_チェ・スファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-19 17:28:38




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