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自律走行車、2020年に京釜高速道走る


  • 自律走行車、2020年に京釜高速道走る
グローバルな自律走行車競争で、韓国は本格的にアクセルペダルを踏みはじめた。政府は新技術の開発と関連法・制度の整備を通じて、2020年までに「レベル3」の自律走行車を商用化することにし、現代自動車はこれまでの開発組織を統合・拡大して開発の速度を上げることにした。

国土交通部は13日、人工知能(AI)やITの融合・複合をはじめ、変化する自動車の新技術に歩みをあわせた「第2次自動車政策基本計画」を確定して発表した。

核心は2020年までに「レベル3」の自律走行車を商用化する技術開発と、法・制度の整備に拍車をかけるということだ。米国自動車工学会(SAE)は、自律走行車の技術をレベル0~5までの6段階に区分するが、現在の国内業界の平均は「レベル2」の量産可能段階として評価される。国土部の関係者は「現在、韓国の自律走行車は世界的なレベルに大きく劣っていない」とし、「レベル3を2020年までに商用化するならば、市場をリードすることができるだろう」と説明した。国土部が目標にしている「レベル3」は、限定的な条件で自律走行が可能だが、突発状況ではまだ運転者が必要なレベルをいう。

自律走行車は「黄金の卵を産むガチョウ」になるだろうという展望が支配的だ。グローバルな市場調査会社のストラテジー・アナリティクスは最近、部分自律走行を含めて2025年には1463万台の自律走行車が全世界で運行されると予測した。

このために世界各国は、自律走行車市場の先取りに死活をかけている。 「自動車大国」日本は、2020年の東京オリンピックに合わせて最尖端の自律走行車を出すために、政府と企業が手を握った。トヨタ自動車やホンダをはじめとする日本の自動車メーカーは、2020年に高速道路での走行と追い越しが可能な「レベル3」自律走行車の実用化を推進している。ドイツの自動車メーカーBMWと世界最大の半導体企業インテル、イスラエルの自動車ソフトウェア企業のモービルアイ(Mobileye)も手をとって、2021年までに高性能の自律走行車を出すことにした。

しかし自動車業界の関係者は、「すでにグローバル企業は完全自律走行直前のレベル4を目指して研究中」だとし、「研究と政策支援に拍車をかけなければならない」と語る。実際に昨年の7月には、すでにGoogleの無人自動車をはじめとする多くの実験用車両は、「レベル4」に到達したという評価を受けている。ただし、現代・起亜自動車も技術力では「レベル4」に進入しただけに、競争で後れを取ることはないというのが国産車業界の分析だ。

情報通信政策研究院(KISDI)によると、自律走行車のコンセプトカーでSAE「レベル4」以上の技術開発を達成した企業は、現代自動車とベンツとトヨタ、グーグルとアップル程度だ。

このことから、政府は走行安全性とフェイルセーフ対策、車内通信セキュリティなどの「3大安全性」の評価技術の開発を2019年までに急ぎ、2020年の商用化基盤を整えることにした。また、夜間運行と外部状況を監視するなどの高度な安全支援技術(ADAS)の開発にも拍車をかけることにした。

これとあわせて、自律走行車の倫理的な問題の解消と専用保険制度作りを含む法・制度の整備も推進することにした。

業界も素早く動いている。国内自動車産業を代表する現代自動車グループはこの日、未来の自動車の核心領域である自律走行車の研究開発を担当する「インテリジェント安全技術センター」を新設し、米ゼネラルモーターズ(GM)の自律走行車の先行・量産化開発を主導したイ・ヂヌ博士をセンター長(常務)に迎え入れたと明らかにした。

また、現代・起亜自動車は自律走行テストのために、2015年12月と昨年10月に米ネバダ州でツーソン水素電気自動車とアイオニック自律走行車の運行免許をそれぞれ取得した。
  • イ・スンフン記者/チョン・ヂョンホン記者
  • 入力 2017-02-13 17:47:54




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