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サムスン電子、実績悪化が表面化 スマートフォンの不振が原因か

スマートフォン市場の飽和・システム半導体不振・中国家電追撃/25~27日にグローバル戦略会議 

第2四半期の実績悪化の憂慮が表面化し、サムスン電子が再び「危機経営」に突入し、克服のための突破口模索に乗り出す。

24日、サムスン電子によると25日から27日まで、サムスン電子水原と器興事業場で下半期のグローバル戦略協議会を開き、サムスン電子が直面している危機状況を診断し、これを克服するための方策を見つけることに集中する。

グローバル戦略協議会はサムスン電子が毎年2回開催するもので、海外法人長とマーケティング担当者・海外工場長など600人余りが参加して、上半期の業績を分析して下半期の製品とマーケティング戦略を協議する場だ。

サムスン電子が再び「危機」を取り上げるのは、サムスン電子の第2四半期の実績が期待に及ばないだろうという否定的な見通しが、市場で拡散していることと無関係ではない。今年の初め、第2四半期の営業利益が9兆ウォンに迫る見通しを掲げた証券会社のアナリストらが続々と展望値を下方修正しており、8兆ウォンに満たない営業利益を予想した報告書も登場した。

専門家らは、何よりも世界のスマートフォン市場が飽和状態に近づいたという点に注目している。新製品のGALAXY S5のグローバル販売実績が、当初の予想に満たないという予測がこれを裏付ける。

中国企業の追撃と中・低価格のスマートフォン市場が大きくなっているということも、サムスン電子のスマートフォンを脅かしている。

スマートフォンがサムスン電子の実績の半分以上を占めており、スマートフォンの不振はサムスン電子全体の不振につながるという点も悪材料だ。サムスン電子の関係者は、「スマートフォンのラインナップを多様化することが、収益性低下を克服する方策としてあげられている」と伝えた。

世界のSSD(ソリッドステートドライブ)市場の拡大で、堅調な実績が期待される半導体部門では、システム半導体の不振を危機要因として認識している。アップルとの特許紛争で、アップルに納品していたモバイルAP(アプリケーションプロセッサ)の物量が大幅に減って性能改善が遅れたことから、GALAXYスマートフォンでさえ、サムスン電子のモバイルAPの代わりにクァルコムなどの競合他社の部品を使用するなど、出口を見つけるのは容易ではないからだ。

このことから、今回のグローバル戦略協議会ではシステムLSI事業部の技術革新の方案が集中的に議論されるものと見られる。

家電分野では、尹富根(ユン・ブグン)社長が宣言した「2015年には世界一等」の目標達成に問題がないかどうかを集中点検する予定だ。

グローバル戦略協議会は25日、権五鉉(クォン・オヒョン)部品・材料部門代表取締役副会長と、申宗均(シン・ジョンギュン)IT・モバイル部門の代表取締役社長がそれぞれ半導体とスマートフォン関連の会議を開く。

27日には尹富根コンシューマエレクトロニクス(CE)部門の代表取締役社長が家電関連の会議を開催する予定だ。
  • 毎日経済_イ・ヂンミョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-24 17:15:00




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