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ロッテ家3父子、16ヶ月ぶりに被告の身分でならんで法廷に


  • ロッテ家3父子、16ヶ月ぶりに被告の身分でならんで法廷に
△写真=被告の身分で…ロッテのオーナー一家がならんで法廷に : ロッテグループの経営不正と関連し、横領などの容疑で裁判に渡された辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(62)などのオーナー一家が20日、ソウル市瑞草洞のソウル中央地法に出廷した。左から辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(95)、辛東彬(シン・ドンビン)会長、辛東主(シン・ドンヂュ)前日本ロッテホールディングス副会長(63)、シン総括会長の第三夫人の徐美敬(ソ・ミギョン)氏(58)。 [イ・スンファン記者]

ロッテグループのオーナー一家5人が同じ日の同じ時刻に、被告人の身分で法廷に立った。大企業のオーナー一家が法廷にいっせいに姿を現わすことは非常に異例で、関心が集中した。

特に経営権紛争などを経て葛藤関係にある三者が一堂に集まったのは、2015年11月の辛格浩ロッテグループ総括会長(95)の誕生日パーティーの後の1年4ヶ月ぶりだ。

20日、ソウル中央地法刑事合意24部(部長判事キム・サンドン)は、経営不正などの疑いで一括起訴されたシン・ギョクホ総括会長と長男のシン・ドンヂュ前ロッテホールディングス副会長(現SDJコーポレーション会長)、次男のシン・ドンビン ロッテ会長などロッテオーナー一家と経営陣9人に対する初公判を開いた。シン・ドンビン会長らはオーナー一家に508億ウォンの「から給与」を与え、ロッテシネマ映画館の売店運営権を捨て値で渡してロッテショッピングに774億ウォンの損害を与えた疑い(特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任)などで昨年10月に一括起訴された。

この日、シン・ギョクホ総括会長は公判時間より20分遅れて法廷に出席したが、コミュニケーションに問題が生じ、30分はやく途中で退廷した。裁判部はシン総括会長に身元確認などの認証訊問を進めたが、シン総括会長はきちんと答えられなかった。裁判部は最終的に「ここにいる被告人が辛格浩被告であるということに対して、検察と弁護人側の両方に異議はないと思う」とし、認定訊問をとばした。

裁判部はシン総括会長が裁判の進行手順に関係なく、被告人席に座っている息子のシン・ドンビン会長に「ここがどこなのか」などを改めて問うやいなや、意思疎通のためにシン・ドンビン会長をシン・ギョクホ総括会長の横に座らせた。シン・ドンビン会長は「誰が私を起訴し、ここにいる人たちは誰か 」というシン・ギョクホ総括会長の質問を、代わりに裁判部へ伝えた。

シン総括会長の弁護人は「シン総括会長は自分が作って育てた会社なのに、なぜこのような裁判をするのかと尋ねている」と述べた。

以後、裁判部は「シン総括会長の裁判はここまでにして、今後は分離して進行する」とし、シン総括会長に退廷を要求した。しかしシン総括会長は法廷のドアを出る直前に「言いたいことがある」と言い、再び戻ってきて従前まで語った言葉を繰り返したりした。興奮したように、マイクを前に投げたりもした。裁判部は「シン総括会長は現在としては裁判の意味を全く分からないようだ」とし、「今後は裁判手続の停止などを検討してみる」と明らかにした。先だって準備期間に、シン総括会長側は裁判手続きの停止を申請したことがある。

この日、法廷でシン・ドンビン会長とシン・ギョクホ総括会長は公訴事実について互いに責任を転嫁する姿を見せた。

シン・ドンビン会長側は映画館の売店賃貸事業と関連し、「シン総括会長は、首都圏は(シン総括会長の末娘)ユミに、地方は(新総括会長の長女)英子に分けなさいとロッテカードのチェ・ヂョンビョン代表( 65)に指示するなど、絶対的な権限を持っていた」と主張した。

オーナー一家への給与支給と関連しても、「シン・ドンビン会長でさえもチェ代表を通じて本人給与を通報されたし、本人の給料通帳や株式通帳も最近になってようやく受けとった」と、公訴事実はすべてシン総括会長の指示により行われたと明らかにした。

一方、シン総括会長の弁護人は、「シン・ギョクホ総括会長は2009年ごろに経営から退いた」とし、「シン総括会長は大きな枠組みでうまくやりなさいとしただけで、具体的な業務の決定は(シン会長が責任を持っていた)グループ内の政策本部で決定された」と反駁した。

この日の法廷にはシン総括会長の第三夫人であるソ・ミギョン氏と、辛東主(シン・ドンヂュ)もと副会長、辛英子(シン・ヨンヂャ)ロッテ奨学財団理事長(75才・拘束起訴)も出席した。黒のスーツに黒ブチの角メガネ姿で現れたソ・ミギョン氏は「帰国を決めた理由は何なのか」などの取材陣の質問には答えもしなかった。ソ・ミギョン氏は日本に滞在し、昨年は検察の捜査はもちろん、裁判準備の手順期日にも現れなかった。しかし、先立つ公判で裁判部が「欠席拘束令状を発行する」と警告するやいなやこの日、30余年ぶりに公開の席上に姿を現した。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/パク・チョンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-03-20 23:32:43




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