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シェア40%…輸入大型トラック、韓国市場で恐ろしい勢い


  • シェア40%…輸入大型トラック、韓国市場で恐ろしい勢い
去る21日午後9時、仁川特別市東区松林洞(ソンリムドン)所在の「ボルボトラック仁川センター」。営業時間がとっくに終わっても、センターの整備士はボルボ・トラックの25.5トンダンプトラック「FH540」のエンジン修理の真っ最中だった。この日、整備センターの顧客待合室でリラックスしていたイ・ヂュンソク氏(49・京畿道始興)は、「ボルボ大型トラックを利用しているが、同じクラスの国産モデルに比べて5000万ウォンほど高い」とし、「しかし夜間の整備など、ボルボトラックの迅速なアフターサービスを通じて長期的にコストを削減できる。故障して修理工場に入ってしまうと一日に65万ウォンほど損するからだ」と説明した。

輸入トラックが韓国市場の攻略に拍車をかけている。

28日、韓国自動車産業協会と韓国輸入自動車協会などの各商用車メーカーによると、販売台数(登録台数ベース)で国内大型トラック市場に占める輸入車のシェアは、2014年の32.2%から昨年は38.5%まで上昇した。ボルボやスカニア、マン(MAN)などの輸入トラック5大ブランドの昨年の販売台数は6598台で、現代自動車の商用車(6534台)を超えた。国内の大型トラックの消費者が外国製に目を向ける理由は、ブランドの認知度とサービスの競争力にある。

トラックを11台運行するヒョンロジスティクス(株)のパク・チョンソン代表(51)は、「1996年以来、ボルボトラックだけを購入した」とし、「これまで価格競争力を見て国産トラックを利用していた法人事業者も、すばやいアフターサービスに魅力を感じてボルボに乗り換える傾向」だと語る。昨年7月から仁川センターで国内企業初の夜間保守サービス(夜12時まで)を開始した。今後は全国29のサービスセンターにこれを順次拡大していく計画だ。

他の輸入車メーカーも韓国市場への攻勢を強めている。 28日、マントラックは国内市場への進出16年めで韓国法人の本社社屋を龍仁市器興区(キフング)に建てて開所式を開催した。マン・トラックグループのハインツユルゲン・ラフ副会長は「韓国はグループ内の7大核心戦略市場の一つであるだけに、本社レベルで積極的な投資と支援に乗り出している」と語った。この日、イヴェコ・コリア(Iveco Korea)はヨイドのソウルマリーナクラブ&ヨットで代表モデル「ニューユーロカーゴ」を発表した。

現代自動車の反撃も手強い。現代自動車商用部門は「ファストフォロー」と「ファストムーバー」戦略を並行して輸入車攻勢を防ぎつつ、同時に市場シェアの拡大に本格的に乗り出した。 「H-ナイトケアサービス」は「ファストフォロー」戦略にあたる。現代自動車は昨年2月からトラックの顧客を対象とした夜間保守サービスを、全国29のサービスセンターで同時に開始した。対応時間は午後10時30分までなのでボルボに比べてやや短いが、競合他社にはない祝日の修理を提供するという強みがある。現代自動車は全国82のサービス拠点に、夜間の整備をさらに拡大していく予定だ。

今月15日には「ファストムーバー」格として、大型トラック「Xcient(エクシエント)」の試乗サービスを開始した。国内商用車メーカーがトラック購入見込み客に常時試乗の機会を与えるのは今回が初めてだ。

去る27日に訪問した京畿道儀旺(ウィワン)市「現代自動車王ICD(コンテナ内陸通関拠点)展示センター」では、エクシエント・トラクター試乗が盛んであった。この日が第二の試乗というチェ・ドンヨンさん(49・京畿道儀旺市)は、「前回は抱川(ポチョン)まで運転して燃費が3㎞/リッター以上出た」とし、「これまで運転していた車は2㎞/リッターなら良い方だった」と比較した。彼は「この車には無始動エアコンが搭載された」とし、「始動を切って待機することが多いトラック運転士には便利な機能」だと紹介した。

業界関係者は、「現代自動車はエクシエト一台を売ることは、準中型セダンのアバンテ最廉価モデル(1420万ウォン)10台分を売る効果」だと強調した。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-03-28 19:40:18




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