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現代自動車 ブラジル、サンパウロ州にある現地工場増産

10月から...年産30万台まで増設検討/鄭義宣副会長、近々現場訪問 

  • 現代自動車 ブラジル、サンパウロ州にある現地工場増産
現代自動車は10月から、ブラジル工場で年間4800~5400台の車両を追加生産する。ブラジルにおける戦略車種のハッチバックHB 20の人気が日ごとに高まるうえに、現在180カ所ほどのブラジル全域の展示場が、年末までに200カ所に拡大されるからだ。現在、ブラジル工場の年間生産規模は18万台水準だが、継続した生産ラインの増設で、最大30万台まで生産能力を拡充する案も検討している。

現代自動車によると29日、サンパウロ州ピラシカバにあるブラジル工場は、10月から艤装工場の時間当たり生産台数(UPH)を35台から36台に、車体工場は37台から38台にそれぞれ高める。これにより、一日21台の車両を追加生産できるようになる。現代自の関係者は、「新規展示場を4~5ヵ所に追加供給できる量」だとし、「供給が需要に追いつけず、持続して生産能力を拡大する計画だ」と明らかにした。特にブラジル工場は、2009年に現代自副会長に上がった鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長が総括した初の海外プロジェクトとして、強い愛着を持っていると伝えられた。チョン副会長は今回のワールドカップ期間にブラジル工場を訪問し、生産状況を確認する予定だ。工場の設立以後、すでに4回目の訪問だ。

ブラジル工場は去る2012年9月に量産を開始して以来、一ヶ月めに1交替制から2交替制に切り替えた。設立1年後の昨年9月には3交替制に移行して、年間生産規模を15万台から18万台に拡大したことに続き、再び1年もたたずに生産量をさらに増やすことになる。生産車種も拡大する。現在、ブラジル工場はハッチバックHB 20、セダンのHB 20S、スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)HB 20Xを生産している。現代自は小型SUVの投入も検討している。

ブラジルの自動車市場は現在、フィアット・GM・フォルクスワーゲン・フォードが4強を形成しているが、ますます競争が激しくなり、一時90%を超えていたこれらのビッグ4のシェアは、今では70%に落ちた状況だ。この隙間に割り込んで、全世界の主要自動車メーカーが生産拠点を設けている。

中国のチェリー自動車(奇瑞汽車)ブラジル工場が今年の8月から量産に入り、10月にはジャンファイ自動車(江淮汽車/JAC)も量産を開始する。年末にはBMW、来年にはメルセデス・ベンツとアウディが本格的に工場を稼働する。

昨年、ブラジル全体の自動車販売台数は358万台だ。単一の国としては中国・米国・日本に次ぐ世界4大市場だ。 2億人を超える人口と巨大な内需市場を保有しているうえ、6億人南米経済圏攻略の橋頭堡という点で、世界の自動車メーカーの激戦場となっている。

特にブラジルは関税(35%)と工業税(30%)などにより、現地生産ではない輸入車の場合は税負担が大きい。現代自動車をはじめ、現地に進出したグローバル自動車メーカーの間で熾烈な増設競争が繰り広げられるのも、まさに地元の需要と市場性に富んでいるからだ。

昨年、現代自動車ブラジル工場で生産したHB 20(現地戦略車種)の販売台数は16万666台。
  • 毎日経済_サンパウロ=イム・ソンヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-30 04:02:02




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