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LG電子、商品のアイデアを募集 売上額の8%を返還

消費者が意見を出して評価、製品化...オープンイノベーションシステム稼働 

  • LG電子、商品のアイデアを募集 売上額の8%を返還
  • < アイデアLG 参加者 収益分配率 >

LG電子は、外部リソースを活用して研究開発(R&D)能力を強化する「オープンイノベーション(開放型革新)」を試みる。

オープンイノベーションは、研究開発の全過程をひとつの企業がすべて所有・運営する閉鎖型革新に対比される言葉で、開発段階から外部の技術や知識を活用する戦略だ。

LG電子は14日、オープンイノベーションのためのアイデアプラットフォーム「アイデアLG」を運営すると明らかにした。

企業が主催するアイディア公募は、一般的に入賞者に限って賞金や商品などを与え、それで終わる事例が多い。しかし、今回LG電子が行おうとするアイデアプラットフォームは、消費者からアイデアの提案を受けてこれを商品化し、収益を一定部分返還するビジネスモデルだ。

LG電子は内部の力量を活用して、市場性評価と製造・流通・マーケティングなど、すべての段階をサポートする。これまでは企業がR&Dの全過程を外部に秘密にして、結果に対しても内部ですべて責任をとった。しかし最近では革新速度が速くなり、企業も革新に対するリスク負担がますます大きくなるやいなや、研究開発の初期段階から部外者たちと知識・財源の交流を活発にする傾向にある。

LG電子は消費者のアイデアが商品化されるよう支援して、「消費者主導の市場」を活性化し、大衆との開かれた協力で、市場先導イメージを強化するだろうと期待している。

参加を望む者はアイデアLGのホームページに接続し、アイデア提案書を登録すればよい。提供できるアイデアは電気・電子製品、生活製品、モノのインターネット(IoT)製品などのカテゴリーに属する製品で、他人の特許を侵害していない、独創的な製品でなければならない。

登録されたアイデアは、消費者らの投票によって「アイデア評価」過程(予選・本選)を経る。消費者がホームページで該当のアイデアを直接見て、「良いね」をたくさん押すと予選を通過できるわけだ。一人がいくつものアイデアを出すこともあるが、一日に3つまでだ。投票に参加する時も1人当たり10票まで可能で、一つのアイデアに対する重複投票はできない。

このようにして決戦を通過したアイデアは、LG電子の内部でデザイン・色・価格などに対する消費者投票と意見を収斂する「製品開発」過程を経て精巧に整えられていく。

LG電子は最終的に事業性を検討した後に製品を生産し、韓国全国の販売チャネル「LGベストショップ」でこれを販売することになる。早ければ今年の年末に、LG電子のオープンイノベーションの最初の製品が出る見込みだ。

製品を販売して収益が発生すると、当該製品の売上げ額の8%まで返還される。収益はアイデアの提案・評価・製品化過程に参与した寄与度に応じて差分配分されるが、アイデア提供者に売上げ額の4%を与え、残りの4%はアイデアの評価と製品開発プロセスへの参加者に配る。チェ・サンギュLG電子韓国営業本部長(副社長)は、「消費者のアイデアが実現されるように、積極的にコラボレーションしたい」と明らかにした。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-07-14 17:12:43




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