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サムスン電子、「われわれはいまやデータ会社」…シリコンバレー宣言


  • サムスン電子、「われわれはいまやデータ会社」…シリコンバレー宣言
△写真=ソン・ヨングォン社長

「サムスン電子は、いまやデータ会社だ」

サムスン電子は第4次産業革命の時代に備え、ハードウェア(HW)とソフトウェア(SW)の区分を越えて、「データ会社」に向かうという指向点を明らかにした。20世紀が石油資源で産業革命が発生したならば、未来はデータが新しい石油(Data is new oil)になって新産業革命の原動力になるというのがサムスン電子の判断だ。

サムスン電子のソン・ヨングォン社長(最高戦略責任者 / CSO)は11日(現地時間)、米サンフランシスコの芸術の宮殿で開催された「サムスンCEOサミット」で、「サムスン電子はいまやデータ企業だ。ギャラクシー・スマートフォンを通じて最も多くのデータを作成し、サムスン半導体はデータを移して保存する。全世界のデータの70%がサムスン製品を通じて作られ保存されている」とし、「データが未来革新の波を作る」と明らかにした。ソン社長は引き続き「データが急増してさらに多くのDRAMを必要とし、メモリは供給不足現象を経験している」とし、「サムスン電子には大きなチャンスとなっている」と強調した。

ソン社長は「10年前には世界の時価総額1位から10位までをエクソンモービル、ロイヤル・ダッチ・シェル、ペトロチャイナ、GE、BPなどの石油会社と銀行が占めた。しかし10年が過ぎた今年はアップル、グーグル、フェイスブック、アマゾン、アリババ、テンセントのように、データを作成して管理している会社が占めている」と強調した。

実際に、サムスン電子が最近買収・合併(M&A)した会社を見ると、ほとんどが「データ」と関連している。昨年に80億ドル(約9兆3000億ウォン)で買収したハーマン、2012年に買収したモノのインターネット(IoT)企業のスマートシングス、2015年に買収したサムスンペイの源泉技術であるループペイ、人工知能会社のVIV Labs(ビブ・ラボ)などは、それぞれの領域で大規模なデータを作成し分析する重要な技術を持っている。

サムスン電子は来年から、M&Aや投資の方向も「データ事業」を中心にして進めることを示唆した。この日のCEOサミットで、最近の2~3年間にサムスンカタリストファンド(Samsung Catalyst Fund)、サムスンネクスト、サムスンベンチャーズなどの3つの社内ベンチャーキャピタル(CVC・Corporate Venture Capital)を通じて投資した60社の企業をすべて公開した。

この日、サムスンCEOサミットにはシリコンバレーの150人のベンチャーキャピタリスト、サムスンが投資した企業の代表50人あまり、人工知能分野のスタートアップの代表者、大企業の役員やサムスン電子の役員など400人が参加して盛況を呈した。サムスンカタリストファンドのシャンカル・チャンドラン副社長は、「サムスン電子はGoogleやIntelのスタートアップ投資に匹敵する年間2億ドル規模を投資している」とし、「今回のCEOサミットはサムスン電子の投資に関連する組織について紹介し、各協力社と将来の投資と多様な協力の可能性を見つけるためのイベントだ」とした。
  • 毎日経済 サンフランシスコ=ソン・ジェグォン特派員 / ソウル=ソン・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-10-12 18:01:46




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